マイクロソフト澤円氏による「アンガーマネジメント」セミナー

 

澤円氏 アンガーマネジメントセミナー

マイクロソフト法人営業の「キリスト」と異名を取るビジネスマンである澤円氏にお願いして、弊社会議室にてアンガーマネジメントの講習を頂いた。アンガーマネジメント協会公認インストラクターでもあらせられる氏は、北海道出張から福岡出張へのわずかな合間を縫ってご来臨してくださった。 アンガーマネジメントの講習がいっぱんにどういうものなのかは知らないが、澤さんのプレゼンスキルと合体して大変に面白く示唆的なセミナーとなっていた。以下いくつか印象的だった点。

「二次感情としての怒り」

怒りというのは「悲しみ」「疲労」などの一次感情が限界を超えたところで発生する。そのため、根本解決には一次感情に着目することが必須。怒る側も怒られる側も。

「6秒ルール」

怒りが頂点に達し「(いか)!」状態になるのは6秒間と言われている。そのため、6秒我慢すれば「超人機メタルダー」には変身できない。実際どうやって6秒稼ぐかが問題。

怒った理由を手のひらに書く

意外と時間がかかる。やってて思ったが、手書きというのは意外と漢字を思い出すなど冷静になる効果があるかもしれない。

100から4ずつひく

96、92……いわゆる「腹が立った時に10数える」というののバリエーション。ハインラインでは「素数を数える」「10の対数を言う」というバリエーションが登場していた(うろ覚えだが)。フランス語で10からカウントダウンするとか、いくらでもバリエーションは作れる。

点数をつける

腹が立った時に10点満点で評価する。最高潮に腹が立つものを10点、最低を1点とする。これは怒りを客観視し、ゲーム化することで和らげるもの。

趣旨としては「怒ること自体をやめよう」というのではなく、「不必要な怒りを減らす」「コントロールする」「無駄な怒りの連鎖を防ぐ」という感じで、面白い研究だと思った。 [EOF]