2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

サンフランシスコ:朗らかな町

我々が乗った船に、サンフランシスコ在住という一風変わった住所のご夫婦がおられた。K夫妻としよう。シリコン・バレーで日本人向けの和食レストランを出していたが、店を畳んで船に乗ったのだという。気さくで楽しい人気者のご夫婦で、そのご主人がしきり…

フィリピンクルーの話/囲碁昇級

フィリピンクルーの話 先日、船のホテルマネージャーのトークショーがあった。ホテルマネージャーは船内トップ4役のうちの一人。キャビン部門、エンターテイメント部門、Food and Beverage部門などを統括する人物である。その話の中で、フィリピン人クルー…

イサパ・ガールの哨戒日誌/老人たちと海

カミさんが覚えたタガログ語の一つが「イサ・パ(isa pa)」即ち「one more」。つまり「おかわり」だ。夕食時、フィリピン人ウェイターに効力を発揮する。我々夫婦の間では既に動詞化しており、「イサパする」は「おかわりする」と同義になっている。 食事を…

恩田陸『いのちのパレード』

カミさんがWritingRoomで借りてきた短編集。以前読んだコラムが面白かったので借りたとのこと。 いのちのパレード (実業之日本社文庫)作者:恩田 陸実業之日本社Amazon 「観光旅行」 短編集の1本目。この短編を読み終えた段階でカミさんに他の短編の感想を聴…

アカプルコ:ひそかな文具天国

星形の要塞と旧市街散策 アカプルコでは旧市街地の近くに入港した。 港のすぐそばに古い星形の要塞があり、歴史博物館になっている。その日はたまたま、月に一度の入場無料の日だったのでタダで入ることができた。歴史にちなんだ展示など。そこから我々の船…

町田康『浄土』

カミさんがWritingRoomから借りてきた、町田康『浄土』をぱらっと読む。とりあえず2編だけ。 浄土 (講談社文庫)作者:町田康講談社Amazon 「ギャオスの話」 ギャオスというのは、なんとも懐かしいというか……いや別にリアルタイムでギャオスを見ていたわけで…

あと3つ/パナマ運河ライブカメラ観覧のお誘い

明日はパナマ運河通過 昨夜ジャマイカを出港しました。 残す寄港地はあと3つ。アカプルコ、サンフランシスコ、ホノルル。7月13日の横浜寄港まで、あと30日を切りました。長い新婚旅行も、次第に終わりに近づいております。 ライブカメラでお出迎えを 明日…

満月の夜

月光に照らされた夜の海 今夜は満月。暗い海を月が照らしている。普段、夜は水平線は見えないのだが、今夜は月が明るく、海と空の境界線が見える。船首に立つと、左前方から月が照らし、海の上に月光の反射がきらめいている。 遠く海上に何か黒い影が見える…

モンテゴ・ベイ:押し売りの奔流

モンテゴ・ベイ到着 モンテゴ・ベイのクルーズターミナルは緑に包まれており、これまでのどの港とも違った感じ。いかにも南国だ。同じ南国でも、シンガポールは近代的だったし、インドは汚れていたし、ドバイも近代都市だったしなぁ。 Wexford Hotel 船から…

ポートカナベラル:ナチュラル・デンジャーにまみれたテーマパーク

本日のBGM 本日のBGM アルバム『Grocery Andromeda』より b-flower「哀しきアストロノーツ」 アポロはおろか スペースシャトルにも 乗りたくないよ あーあバカみたい ※カミさんのブログで私が宇宙に「ちっとも」行きたくないと答えたエピソードが載っている…

No more大正琴

船内文化スクールの再開 先日、ボストンを出港して以来、船内は再び文化スクールの様相を呈してきた。今後30日で、寄港地は5、通過のみのパナマ運河を入れても6しかない。それ以外はすべて終日航海日。そういうわけだから、船客が退屈しないよう、さまざま…

PCの復活!

ACアダプタの到着 ボストン観光1日目を終えて船に戻ると、フロントで「お荷物が届いてますよ」と呼び止められました。やったー! 某A氏に頼んで送ってもらった、ACアダプタが到着したのです! これまでACアダプタが断線気味で、使おうと思ったら充電されて…

ボストン:アンクル・サムの故郷

アメリカの厳格さ アメリカという国は旅行者に厳しい。例のテロ対策というのもあるけれど、衛生面でも激しい。ボストンまでの期間中、船内のトイレにはベビーベッドが設置された。船内に赤ん坊は一人もいないのに? これもアメリカの公衆衛生局の指示で「一…

ハリファクス:神様のお気に入り

ハリファクス到着 ダブリンから大西洋を渡って、アメリカ大陸へ。大洋はかなり揺れると恐れられていたが、意外なほどに波は少なく、タイタニック沈没地点の南45kmの地点を通過し、無事カナダはハリファクスへとたどり着いた。 我々を出迎えてくれたのが、微…

タイタニック沈没点まで45km

タイタニック沈没点の近くを通過 大西洋にて、タイタニックの沈没点の近くを通過しました。これから寄港するハリファクスは、沈没点から最寄りの港だったとのこと。イギリスサザンプトンからのタイタニックの航路と、ダブリンからのぱしふぃっくびいなすの航…

イルカとカレーの不思議な関係

イルカとカレーの不思議な関係 今朝、朝食をとりに食堂に行くと、何やら人が大勢、窓から海を見て何か騒いでいました。 イルカだ! これまでも目撃証言は数回あったし、一度は我々も実物を見たのだけれど、その時には遠く波間に背中が見えただけで、物足りな…