物語は星のように

物語は星のように

連休中やることはいろいろあったのだが、結局、文芸同人誌『有象無象』に寄稿する原稿を書いている。本来、09/19(土)が締切日であった。2週間ほど前のこと、ふと思いついたストーリーを慌てて書き留め、それ以来なんとか形にしようとあれこれいじり回したのであるが結局満足ゆく形にならず、一度は諦めたものの、なんとか編集長の温情により猶予を頂いたところ、やはり追い詰められると窮鼠却ってネタを出すというわけで、原稿を加筆し、自分の中の基準をなんとか超えることに成功した。文章をコンスタントに書いている人ならきっと、こういう時も手を止めずに「なんとか書き進める」技術を持つのだと思うけれど、長らく物語を書いていなかったもので、どうやってひねり出していいかわからず手が止まってしまいがち。何事も鍛錬あるべきかな。

学生時代にロード・ダンセイニの短編集『妖精族のむすめ』を読んで以来、そうした流麗な文章による幻想物語を書きたいと思っていて、20代にはそれなりに成功したと思った時もあるのだが、ブランクが空いた今、あんまりロード・ダンセイニも読み返さないまま書き出そうとすると、ベースの文体が星新一風の「シンプルですっきりしてわかりやすい」に落ち着いていて苦悶する。三つ子の魂百までというか、最初に身についた文体を変えるというのは難しい。

苦悩しながらも今回はなんとか脱稿したので、ほっと一息。11月下旬にはvol.4が発売になると思います。さて、vol.5の原稿を考えなきゃ(精神的自転車操業

詩の語録

「パンダのおにぎり屋さんです。来てください。おとたまですね。お名前は? (書き留めるふり)…身長は?」

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