時間堂公演『三人姉妹』

王子小劇場 チェーホフ原作、三人姉妹。 当日券を申し込む。整理券は4と5。当日券は二階席となっていて、なんというか、照明さんが入る通路のようなところに座布団を敷いて、舞台を上から見下ろす形になっている。劇場は飲食可能で座長から「くつろいでお楽しみください」とのアナウンスがある。ある意味ではビクトリア朝の劇場(グローブ座とか)を彷彿とさせる。 いかにもロシア文学らしく、眠い展開。 舞台は全方位が観客席(時間堂の好む配席)。舞台の周囲に通路があり、舞台上にはテーブルと椅子として使う木箱がいくつかある。戸口を意味する枠が2つあるが、これは取り外しが可能で、戸口の場所を移動することができる。 物語は、労働と幸福をテーマに、ある三姉妹をとりまく4~5年間を描いている。 労働によって人間は幸福になるのか。幸福にならないとすれば、労働する意味はどこにあるのか。それぞれ立場の異なる三姉妹がたどる暮らし。 3時間と長めの舞台なのだけれど、文学的視点からは楽しめた。ただ、普通の演劇としては、ちょっと辛いのかもしれない。台詞回しも翻訳文体的。 会場に来ていたI嬢と挨拶。終演後、座長のS氏に一言ご挨拶。