奇岩城再び/龍もどき/豫園

昼食後、豫園へ。奇岩城再び。ここも昔の富豪が作った庭園で、でっかい太湖石がある。

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この庭園で感じたのが、建築設計の確かさ。園内のどちらに目を向けても、どう切り取っても絵になるように作られているみたい。といっても私の写真で切り取るとちっとも絵にならず、お伝えできないのが残念。その見事な造りは一見の価値がある。またそれを維持していることにも拍手。なだらかな傾斜を持った渡り廊下など、見事な意匠があちこちに見られる。 この園内の何カ所か、塀の上に龍に似た生き物がいる。龍はかつて皇帝のものだった。龍の彫り物・絵付などはすべて皇帝に属し、龍を作るだけで反逆と見なされた。この園内の龍もどきは、爪の数だの角の数だので「一応龍ではない」ということにして、龍を彫ったものらしい。皇帝にも並ぼうという主人の野心が現れているのだそうだ。龍の前で、龍のように口を開けて撮影。カミさんの写真撮影のポーズは、ひと工夫あって、後で見た時に面白いのが良い。 また、男女別の渡り廊下(女性の方が小さく、狭く作られている)や見合い(というか婚前の確認)をしたという廊下など、昔の習慣にまつわる話も面白かった。 屋敷の造りの見事さ、周辺の土産物屋の賑わいから言っても、訪れる価値がある観光地だと思う。ただスリはやはり多いらしいので、財布には注意が必要か。 20091130_142000.jpg