无錫無錫するゼ/太湖遊覧

バスは無錫(无錫)へ。ここでは現地ガイドさんがつくようになっているらしく(地元観光保護のため?)Lさんという女性ガイドさんがバスに乗ってきた。

20091129_102923_0.JPGここ無錫は、2000年前は有錫と呼ばれて錫の産地だったらしいが、掘り尽くしてしまった際、それを悲しんで無錫に名前を変えたという逸話が残っている。webで見ると史実ではないとする説もあるようだ。現地での表記は「无錫」で、「无」は「無」と同じ意味らしい。『3×3EYES』の「无(ウー)」がそういう意味だったとは知らなかった。 Lさんによると、蘇州は伝統的に女性が強い地域だそうで女性も外に働きに出る習慣が昔からあったらしい。また美人の産地としても知られる。中国三大美人にはそれぞれ特色があり、重慶はファッション美人、大連はモデル美人、そしてここ蘇州は肌美人だそうだ。真珠の産地としても知られ、真珠クリームが美肌の秘訣……とかなんとか。 余談として、クレームが旅行社に入ると、ガイドには罰金1万円が課せられるとの話もあった。しかし、本当かなぁ……? 20091129_103858_0.JPG太湖のほとりにある公園で15分の自由行動。ガイドさんも時々家族を連れて森林浴に来る素敵な公園……といわれても、公園の道行きにあまり選択肢がない。とりあえず、橋を渡るしか選択肢がないので15分だと「どこまで行って戻るか」という非常に一元的な自由になる。 橋を渡りきった(5分)ところに売店。夫婦らしき二人が営んでいるお店。カミさんがゆでトウモロコシを購入。残念ながら粒も小さく、あまり美味しくなかった(スイートコーンは偉大だ!)。 「暖かい飲み物はない?」と訊くと、インスタントドリンクにお湯を注いで作ってくれるという。5元。熱々のダージリン(香料とタピオカ入り)をもらう。 お互い言葉は通じないが、身振り手振りで「寒い寒い」というようなことを話す。バスに戻って出発。 この日はホントに寒くて、バスの窓が曇るほど。いくら拭いてもすぐ曇ってしまう。 バスは遊覧船乗り場に到着。太湖遊覧船に乗る。船の名前は「越呉」。故事の「呉越同舟」はどうやらこの太湖が舞台らしい。 我々のほか、3ツアー分の日本人観光客を乗せて船はゆっくりと岸を離れ、湖へ。私はケータイでGoogleマップを見ていたのだが、あまり進んでいるように見えない。湖の中央へ行くでもなく、端っこでちょこちょこ動いている。なかなか動かないなぁ、と思っていたが、よくよく考えれば太湖の面積は琵琶湖の3倍。ゆうに滋賀県くらいの大きさはある湖だ。湖の中央へ行こうと思えば、相当な距離になる。どうも中国にいると、地図の縮尺がわからなくなりそうだ。 20091129_112124_0.JPG広いけれどもたいへんに浅い湖なのだそうで、深さはたかだか数メートル。船が沈没しても、まったく慌てる必要がないという。「紅茶を持って上の階に上って下さい。この船が横になっても縦になっても、水没できる深さなどありません」とのこと。「太湖で入水自殺」といえば冗談なのだとか。 ガイドさんが一曲歌を披露。日本でヒットしたという「無錫旅情」。この歌は現地観光に大きく貢献したとのこと。中国語版も歌ってくれた。 写真スポット(なぜ写真スポットなのか、よくわからんが)で屋上のデッキに上がり、撮影。その後、なんということもなく帰船。 遊覧船乗り場にある「トイレのキレイなレストラン」でトイレ休憩。受付の女の子寒そう。それにしてもこの遊覧船の界隈、あまりにも閑散としているのは、他にも太湖の観光船乗り場はたくさんあるからだろうか。まったく観光客らしきものに出会わないのだが。