町の名は/テロかとまごう結婚式/山塘街

夜の水郷を訪ねる、というオプショナルツアーに参加。この街の名前がわからずじまいだったのだが、帰国してから検索し、写真を照合することによって「山塘街(shan tang jie)」であることが判明した。やれやれ。

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バスを降り、橋の上から見た風景がとてもキレイ。水路の両側に、赤い提灯をつるした家が並ぶ。写真を検索すると、たいてい一枚はこの橋の上の写真が載っている。オプショナルツアーの参加者はここで降りて、遊覧船の船着き場まで歩く。 ガイドさん、船頭にキレる。何事かトラブルが持ち上がったらしい。説明を聞いても込み入っていてよくわかんなかったが、人数8人貸し切りで頼んでいたにもかかわらず、「本来は10人でないと貸し切りにはしねぇ」ということらしく、相乗りを申し込んできた中国人グループ4人があり、ガイドさんは「ちょっと厳しく言っておいたんですよ、うるさく騒がれると困るから」というわけで、まぁなんだか船頭が怖い顔をしているが、みんなで船に乗るのこと。 船自体は、錦渓の方が素朴な川舟で趣がある。こちらはボートと呼ぶべきシロモノだ。水面も遠い。ただ、ちょうちんの明かりに照らされる川の様子は、幽玄で美しい。風光明媚。一見の価値有り。 ボートは三重の塔の前に停泊。ここで降ろされる。塔の回りでは何事か有りけん、ダンスを踊る老若男女の群れ。ジルバ? サルサ? 判別がつかないし、みんなてんでに好きなステップを踊っている。 ここから自由行動開始。先ほどの船着き場まで戻るように、とのこと。 おもちゃのパズル、手品用品などを売っているお店があり、面白くはあったが、これというものがない。 お土産屋をいくつかのぞく。古銭を模した飾りをつけた組紐が中国らしくて目にとまったが、ケータイストラップにするには大きすぎる。車内に吊すとか、なんかそういうのならいいかもしれない。 茶色い卵形のオカリナ風楽器を路上で打っていた。楽器とみれば欲しがる私だが、値段が分からず、スルー。 ジョークショップのようなところで、漢字ワッペンを発見。麻のような生地にただ4文字くらいの漢字が書かれていて、のりなどはついておらず、安全ピンで留める。誰にだって作れちゃいそうなものだが。読めそうで読めない、面白いのかどうかも判断がつかないので購入に踏み切ることができなかった。唯一分かったのは「精神病」だが、これをただカバンに付けて歩くのでは、ブラックジョークとしても面白くない。ほかにコミックの絵を描いたマッチなども売っていた。 お店の名前に、私が一番好きな漢詩、王翰の「涼州詞」を冠したお店があった。

葡萄の美酒、夜光の杯 飲まんと欲すれば、琵琶馬上に催す 酔ひて沙場に臥すとも君笑ふこと莫かれ 古来征戦 幾人か回(かえ)る バスでホテルに戻る。たまたま、うちのホテルと同じお客さんが乗っていなかったため、最初に止まったホテルで他のお客さんがすべて降りていき、ガイドさん独り占め。こういう運の良さは、我々夫婦の特質かもしれぬ。 いろいろ話を聞きながらバスで走っていたら、突然ドンドンと大きな音がした。テロかとまごう大音響だが、道路脇から花火が打ち上がっていた。上海では、結婚式でホテルから花火を打ち上げるのは普通のことだという。よく苦情が出ないなぁ。そういう習慣か。 上海でよく見かける電動自転車についてカミさんが質問する。日本のように電動アシストではなく、まったく自分はこがない電動スクーターみたいなのが音もなくすっ飛ばしてくる。免許不要らしい。けっこう怖い。 ガイドさんによると、最近はHISが人気とのこと。価格安いし、プランも充実しているらしい。元社員に聞いたら、社員は過酷なまでにこき使われているらしいけどね。