南船北馬を馬車で行く/「残」のミステリーin蘇州

錦渓からバスで移動。移動中にも大小たくさんの川があり、大きな川にはたくさんの貨物船が行き交っていて、さすが水の都蘇州という感じがする。

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この辺りの特産品であるシルクのショッピングビルへ。ここにはレストランがあり、絹製品の土産物売り場があり、シルクの工場が併設しており、観光バスがわんさか押し寄せる。 まずは3階で昼食。入り口には蛇を漬けた瓶。カミさんは友達から、上海料理のオススメとして蛇料理と言われたらしく、大喜び。わしゃこれを食べるかと思うと生きた心地もしない。どちらかというと、食べられるという方が、どうも性に合っている。幸か不幸か、ツアーの料理には蛇は含まれていなかった。まぁそんなものを入れておいたらクレームの嵐だろうが……。 早々に昼食を食べ終わった我々夫婦は2階のショップを眺める。シルクのシャツ、ドレスなど。シャツを買おうかとも思ったが、今ひとつ心躍るものがない。まぁファッションに関わるもので心躍ったことなどないの。 集合時間に席に戻ろうとしたら、集合時間前にみんな3階から降りてきた。ええーっ、わ、私たち遅刻してませんよね? 普段素行が悪く遅刻しがちなだけに、妙に動揺する我々。みんなで1階に降り、別館シルクワールドでシルクの工場見学。工場の案内人シュウさんは日本語が堪能。外観はペ・ヨンジュンみたい。 蚕の輪転機で絹糸を紡ぐところを見せてもらったり、繭を広げて帽子状にするところを見せてもらったりする。蚕の繭を開くと中から死んだ蟲が登場する辺り、ちょっとグロ。 布団工場では、パートのおばさんたちが、客が来るのを今か今かと待っている。彼らは布団製造のパフォーマンスをするのが仕事なので、お客が来ないと布団を作れないじゃないか。 帽子状になったかいこの繭を、6~8人で輪になって持ち、せえの、で後退しながら引っ張る。均等に力をかけて引っ張ると、これが布団のサイズにまでぐいぐい広がる。薄いこのシートを何枚も何枚も何枚も重ねて、シルクの布団ができるのだ。 お客さんたちも挑戦。うちのカミさんも参加して引っ張るのこと。もしも均等にまっすぐにこの繭を伸ばすことができたら、その人は永遠に快眠に恵まれるという伝説が蘇州にはある(ウソ)。ただし、「永遠に快眠に恵まれる」のか「永遠の快眠に恵まれる」のか、伝説はどうも明言していない。 布団工場の横は布団売り場。待ってましたとばかりにペ・ヨンジュンが布団を売り込んでくる。軽くて暖かいシルクの布団。シルクの布団。日本に送ってくれるらしいよ? 迷っている人には、ペ・ヨンジュンが執拗にクロージングを仕掛けてくる。 カミさん迷う。この人は自分が売るのは得意なのに、自分が売り込まれるとどうも煮え切らない。そこが不思議だ。いや、違うな。私が近くにいると、たぶん甘えて判断できないんだな。一人の時は、ビシバシやってるもんなぁ。 布団を買った人も買わなかった人も2階ショップに戻る。なんだ、結局このショップに戻るんだったら、さっき昼飯後に見る必要なかったヨ。ガイドさんが先の予定を話してくれていないので、こちらの行動予定が立てにくい傾向があるのこと。 店はもう見たし、カミさんと散策。 退屈なので、エスカレーターの使い方表示を解読する。漢字がある程度分かれば、類推で解読できる部分が多く、頭の体操が楽しめる。「以下の人は利用するな」というようなことが書いてあって、「老」「弱」「酔」はなんとなくわかるが、「残」って何だ?