「自発的にやって欲しい」

会社の若手が集まるMTGの仕切りをK製品課長代理と一緒に仰せつかった。 「若手に自発的にやって欲しい」 という上からのテーマを、いかにして実現するか考えている。(私が「考えている」と言うのは「ぼんやり考えている」「たまにふと思う」くらいのことだけど)

だいたいそもそも「自発的にやって欲しい」というのはそれ自体矛盾したフレーズではないかしら。 「自発的に」と「やって欲しい」は相反している。 上が「自発的にやって欲しい」と思う気持ちはわかるんだけど、それをそのまま「自発的にやってくれたまえ」と言ったら、その時点から自発的ではなくなる。 そこにはひと工夫もふた工夫も必要だし、我慢も必要だし、センスも必要だし、策略が必要だ。餌をまくのが一番楽だけれど、あからさまに餌を置くのは、これまた自発的にならない。(「なぁ君、やってくれたらボーナスはずむぜ?」……ダメだダメだダメだ)。 さりげなく、やらされた本人も気づかないくらいさりげなく、餌を置く必要がある。 「自発的にやって欲しい」が包含する矛盾をしっかり自覚していないと、これはなかなか難しいなぁ。 とぞ思いはんべる。 ……つるかめつるかめ。(オチなし)