うなぎとくじら

娘の10歳の誕生日。

出先の英語ミュージカル教室から帰り、外食することになり、何がいいかと問うたら教室の近くのうなぎ屋がいいという。以前一回行って気に入ったらしい。渋いね。

カミさんと駅で合流し、うなぎ屋へ先に入って注文して待つ。カミさんは娘を教室まで迎えに行って、帰ってきた。

うなぎの肝吸いが出るのだが、肝、つまり内蔵だというと変な顔をした。変なものを食べたという感覚らしい。

昔の人は食材を隅から隅まで使ったのだ、という話をするためにくじらの例を出そうとしたら「くじら食べるの!?」と。そこからか……。

カミさんは給食でくじら肉を食べたことがないそうだ。私はある。カミさんは成人してからくじら料理の店で食べたそうだ。娘にいたってはくじらを食べること自体知らなかった。

時代によって食文化も変わることよなあ。

娘が10歳になるなんて、あの頃は遠い未来のことのように思っていたが、案外すぐだなあ。