身の上に心配あーる積分す/ディス・デイ『希望の一日』写真展

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友人I嬢の誘いにより、新宿の高島屋ペデストリアンデッキで行われている写真展「ディス・デイ『希望の一日』写真展」へ。参加者はI嬢と我々夫婦。

この写真展のテーマは、オバマ氏が大統領になった2009年1月20日。この日、世界中でどんなことがあったのか、そこにどんな希望があったのか。そんなテーマで『クーリエ・ジャポン』編集部が呼びかけたところ、世界中の130人余りのカメラマンたちが写真を提供し、『ディス・デイ「希望の一日」』という写真集ができあがった。

この写真展は、その写真集の写真の一部をパネルにし、無料展示しているもの。会場がペデストリアンデッキということで強いビル風にさらされながらの鑑賞ではあったけれど、とても興味深く、面白かった。

政治的・歴史的な意味合いもさることながら、「1月20日」というテーマで積分された世界が面白かった。これは世界中を「1月20日」で切り取った写真集なのだ。その中にはオバマ大統領の当選に強い関心を寄せているものもあるが、一方でまったくそんなアメリカ政治に無関心な写真もある。いずれにせよ、世界は歩みを止めない。

アメリカのカフェで、フランスの壊れかけたビルで、カンボジア国境の寺院で、アルバニアの街角で、メキシコの片隅で、ロンドンの工事現場で、東京の駅のホームで、1月20日は進んでいく。

オバマに関係のある写真も、関係のない写真も、等しく心に残る写真があって、良かった。無料だし、近くを通ることがあったら是非。

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ロンドンの工事現場を写した写真が良かった。工事の囲いにマハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)の言葉が大きく書かれている。

Be the change you want to see in the world.

M嬢からはケータイメールで「新宿高野ビル4Fでやっている「地球の上に生きる2009」DAYS JAPAN フォトジャーナリズム写真展」も面白いと教えてもらったが、疲れてとてもそちらまで回れそうになかった。