友人I嬢、うちのカミさんと一緒に、紀伊國屋書店へ足を伸ばす。当然、写真集売り場を見るためだ。私自身はほとんど写真集を見ない(あんなに撮るくせに!)が、カミさんとI嬢はいずれもお気に入りの写真集があるようで、お互い紹介するのに飽きると、私のところに持ってきて見せてくれる。
I嬢が好きなのは「植田正治」氏の写真だという。地平線に家族ばらばらに立つ写真、なんとなく原田知世のCD『カコ』のジャケットを彷彿とさせる……と思っていたら、やっぱり原田知世のジャケットは植田正治の作品をそのまま使っていたことが判明。むしろ原田知世のCDタイトル自体が、植田正治の作品名「カコ」からの引用なのね。 紹介された本の中で(誰のなんていう本だったか忘れたが)見つけたアンリ・カルティエ=ブレッソンの名前に見覚えがある。探してみたら、すぐI嬢が見つけて教えてくれた。そうそう、「サンラザール駅で水たまりを跳ぶ男(Behind The Gare St. Lazare)」という写真だ。「決定的瞬間」といったような言葉でよく知られるこの写真は、たしかに奇妙に印象に深い。 写真集売り場の近くにトイカメラ/トイデジの売り場が設けられていて、これがもうわたし的には大ヒット。2眼トイカメラ「blackbird, fly(ブラックバードフライ)」という名前も形も気に入ったし、もうなんつーか、「もしかしたらこういうのが欲しかったのかも」と思って、きっと買ったら「んーこうじゃねぇんだよなぁ」と後悔するのがいつものパターン……でも欲しい。 今わたしが持っている(そして今日やっと24枚撮り終わった)のはTにもらったSuperHeadz INa Babylonのいわゆる「ハリネズミ:イキモノシリーズ」なんだけど、そのデジカメ版「デジタルハリネズミ」が発売されていたのが欲しい……でも1万6000円て、普通に型落ちのデジカメが買えちゃう値段……揺れる男心であった。 最近のデジカメ、めんどくさいのよ。ぱっと出してぱっと撮れるのが欲しい今日この頃です。……もちろん、いざという時にCybershot H3があるのは前提ですが。