ジョーカー・スタイル

半年ごと賞与支給の直前に、役員面接が行われるのが弊社の習わしとなっている。半期の振り返りと、社長はじめ役員とのコミュニケーションのためだ。役員それぞれから総評があり、その後、本人からのコメント・陳情・反対弁論が許される。

午前中、製品課社員は一人ずつ呼ばれて面接。もっとも社歴の短い私は製品課の最後だ。12時5分前、Kくんが私を呼びに来た。「恐怖の面接の時間ですよ」「え、今から?」飯はどーしてくれるんだ。うちに帰ればカミさんが腹を空かせて待っているというのに。 部屋に入るなり「え、みなさん食事はなさらないんですか」と軽くジャブ。 今年は11月に海外営業の担当者が辞職したため、その仕事がどっさり降ってきて、私は大わらわ。役員たちもそれについては比較的同情的?だった。とはいえ、私の仕事が遅れているのは自分の資質の問題もあるので、それはそれで反省が必要だと自分では思っている。社長には「製造業で楽しみを見つけられていますか」と、入社の時と同じ質問をされた。私は問題なしとの答え。半年前、私が役員面接で「自分の役割はジョーカーだと思う」と言ったのが社長には印象的だったらしい。私はいつだって、会社の外でだって、いろんな意味で、ジョーカーのつもりだ。ヘタになじまない。染まらない。場を引っかき回すのがお仕事よ。 面接が終わって、12:25。課長代理に「ちょっと昼飯食ってくるので遅れます……」と一声かけて、お昼ご飯を食べに家に戻った。 うちでは、飢えたカミさんと、のびたうどんが待っていた。こういう日に限ってうどん……。 でも美味しかったけどね。