切り札のタイミング

【2006.09.25の日記】

本日のBGM アルバム『Actor&Actress』より 東野純直「BIG GAME」 STEP そうさツキがあるから平気だと 理由もないくせに 祈るように思った夜 GET 勝ち目がなく見えるけど (Try your Big game) 僕はやれるはずと 上手くやれるはずと 今

今日は朝10時からタリーズでシフトに入る。 レジ業務も「2日目にしては良い」とみんなに言ってもらって嬉し。 ちなみにフロア業務ではお客さんからスムーズにトレイを引き受け、社員Kさんに「今のでバッチリです」と誉められた。 タリーズの人はみんな誉め上手だ。 でももちろん今でもレジは完璧ではなく、オプションが増えると混乱してミスになる。あと遅い。 でもまぁ2日目ということで周りの人がサポートしてくれています。 多謝。

午後16時にシフト終了。ふー。 予想はしていたけど、前回ほどは疲れてない。 やっぱりアレね。緊張で自壊するタイプね、私は。 10時~16時のシフトでご飯を食べる機会を逸してしまっていたので、武蔵小杉で久しぶりにジョナサンで軽く食べる。 緊張であまりにのどが乾いたので、ドリンクバーがあるトコでゆっくりしたかった(笑) 普段、ドリンクバーでは鼻にもかけない野菜ジュースをイッキ飲みしてやっと人心地ついた。

帰宅してメールをチェックしていたら、今日パラサイヨのメンバーS氏のお見舞いに行く、というメールが来ていた。 S氏は今年、脳溢血で倒れて、現在は初台の病院でリハビリ中。 Yちゃん、多苗尚志、Y氏、Kちゃん辺りが20時頃からお見舞いに行くという。 今日はどうせ尚志と一緒にYちゃん夫妻の家にお泊まりするという計画もある。 ずっと機会が合わなくてお見舞いに行けなかったので、これはまさにグッドタイミング!と参加を決める。 と、その時、たまたまこれも新宿近くにいるR嬢から電話がかかってきた。 R嬢もS氏と会って仲良く話したことがある。 一緒に見舞いに行きたいというので、合流して参加することに。

私が家を出るのが遅れ、結局、初台の駅でR嬢と合流。 R嬢の合流場所指定がツボにはまって快感。スムーズに合流できた。 分かってきたじゃないの、この人も。 駅の南側(中央口)へ出てしまったので病院までけっこう歩く。遠い。 20時ちょい過ぎ、病院に到着。 玄関でYちゃん、Y氏、Kちゃんが受付をしているトコロに遭遇。 ちょうどよかった。 後からM氏も合流しました。 尚志は最後まで来ませんでした。仕事が忙しかったみたい。 S氏の病室は4階で、彼女さんが付き添っておられた。 私はS氏が倒れてから初見だったので、正直ちょっと心配だった。会った時の自分の反応が。やっぱり、最初は少しショックだった。 表情筋はまだ動きがほとんどなく、表情らしい表情はない。 目は見開いた状態のまま、あまり動かない。 ただ時々、かすかな動きと息の乱れで笑っているのがわかるくらい。 昔の快活さ、笑顔が見られないのはちょっと残念。 病室でS氏を囲み、みんなで談笑。 反応はゆっくりでかすかだが、ちゃんと会話もわかっているみたい。 右手は比較的動かしやすいみたいで、湯飲みを持って飲んだり、写真を持ったりすることもできる。 最近、食事が流動食ではなく、普通食になったとかで、しかもこの病院の普通食は非常に豪勢なのだそうだ。 みんなが「もがちょふも食べさせてもらったら」と言う。 えーえーどうせ俺の食生活は貧しいよ(苦笑)

私はパラサイヨの写真を持ってきたので、それをS氏に見せた。 一昨日、KKD班の打ち上げのために印刷した今年のイベントの写真。 S氏が写っている写真などもあったので、そのまま持って行った。 S氏は自分が演奏している写真や、ゴスペルの写真に強い関心を示して自分で写真を手に持ち、それをじっと眺めていた。 集合写真とか見づらかったかなー。 もっとパラサイヨメンバーがアップで写ってる写真を用意すればよかったかな。 次回行く時には用意できるといいな、と思う。 (といってもお見舞いのお誘いは突然なので、あらかじめ準備しとかないと) 写真を印刷してきたことで、みんなに「もがちょふはいろんな小ネタを隠し持っているね」と言われた。 ふっ。切り札はギリギリまで隠しておくのがポイントじゃよー。

病室の隅に、Godinのクラシックギター三線が置いてあった。 彼女さんによると、これらの楽器はS氏のもので、一応病室に置いてあるという。 S氏に「ギター借りるね」と声をかけて、彼がうんと言ったのかイヤと言ったのか分からないけど、ギターを手に取る。 誰かがふと「勝手に触っていいの?」と言ったのが聞こえた。 わしももちろん、普段だったら決して人のギターに触ったりしない。 自分のギターを人にいじられるのは(特にギターを弾けない人にいじられるのは)キモチのいいことではない。 でも、私にしては珍しく、確信のようなものがあったので、今日はあえてギターを借りた。 あれだけ音楽が大好きで、誰のためにでも喜んでギターを弾いていたS氏。 そのS氏が倒れてから何ヶ月もギターを弾いていない。 病室で弾く人もあまりいないだろうから、ギターを聴くことさえないに違いない。 私は、ギターを弾いたら、きっとS氏に何か反応があると思った。 チューニングがちょっぴり狂っていたが、それはまぁだいたいで合わせる。 みんなが「まさかもがちょふ弾けるの?」と半信半疑な顔。 ……ふっ。自慢じゃねーが、わしの演奏は超レアなんじゃぜ?(笑) じゃって普段、人前では緊張して弾けないんだから。(ホント) 今日は別に私のオンステージではないし、歌うわけでもないので、比較的スムーズに指は動いた。 自分の知っている曲のコードを軽く流す。 S氏は、やっぱり反応した。私の方を見て、じっと聴き始めたのだ。 病室にタマゴマラカスがあったので、彼女さんがS氏の右手にそれを握らせた。 と、S氏はそれを振り始めた。ギターに合わせて。 これにはちょっと虚をつかれた。 最初はただ振っているだけなのかと思っていたんだけど、ちゃんとリズムに合わせて振っている。 私が早い曲を弾けば早く、遅い曲を弾けば遅く。 基本的にはちゃんとギターの一拍三拍とかに合っているし、強弱もある。 ……俺の方がリズム感ない(苦笑) わしゃそんなにレパートリーないんじゃよー。 調子に乗って三線も勧められたが、さすがにこれは弾けない。 ノーフレットだしさー(汗) 第一、私はギターソロってほとんど弾けないのだ。 Zabadak「Harvest Rain」のトレモロ奏法のイントロ部分なら弾けるかも、と思ったが、やっぱり無理。 というかギターで弾いてみたら、ギターでも無理だった(苦笑) もう忘れてるや。 Sさんとスタジオで歌った「さくら(独唱)」とかが弾けたらよかったのにね、という話をしてました。 わしのレベルでは、ちょっと練習なしには弾けない。みんなが 「もがちょふ、Sさんのためにもっと練習してこなきゃ」と言ってました。 あとYちゃんがしきりに「もがちょふが弾けることの方にびっくり」とつぶやいていた(笑) ふっ。切り札はギリギリまで隠しておくのがポイントじゃよー。

みんなで病院を辞して帰る。 M氏は「お腹が空いたよー。何か食べて帰ろうよー」としきり。 でもツマのYちゃんは「だって尚志がうちでご飯食べるって言ってたよ」とそれを許さない。 尚志は結局仕事で来られなかったので、みんな晩ご飯を食べるわけにいかず。 そのまま解散。 私はM夫妻と一緒に東横線で帰る。M夫妻はうちのご近所。 今日は多苗尚志が来て泊まるらしいので、私も一緒することになっている。らしい(苦笑) 尚志の招待だ。 といっても、明日は朝5時起きでバイトなので、泊まりはしない。 夕食だけ一緒にしようかな、と。 それでもどうせ終電までには終わりそうにないし、自転車で帰れるようにしたいので、一度もがみ庵に戻って出直すことにした。 M夫妻と別れ、もがみ庵へ戻る。 支度をし直してもがみ庵を出て、自転車に乗ろうとしたタイミングで多苗から電話。 「待ってるから早く早く」とのこと。 ……遅れたヤツの言う台詞かッ。 自転車でM夫妻宅のある方面へ。尚志が店の前で待っていた。 「とんぼ」という串焼き屋。 [venue id=505867f7e4b0340eb48fb278]

店の中ではすでに尚志やM夫妻が食べまくっている。 ここまで上機嫌な尚志を久しぶりに見た気がする(笑) 初めて来た私に「ここは日本一美味いよ。すごいよ。ヤバイよ」と尚志。 そう前置きされて料理に口を付けたが、たしかに美味い! なんだろうね、こりゃ。 味付けが絶妙。塩味がいい。 ほどなくTが登場。またたなへが呼び出したらしい。 以前、T氏とAちゃんが同じ会社にいるという話を聞いた。 それが、私には不思議だった。T氏とAちゃんはあまり接点が見えない。 どういう関係なのか興味があったので訊いてみたが、 やはり直接の接点はないらしい。不思議な縁で同じ会社にいる。 不思議だ。 その他、恋愛談義など。 談義といっても、一方的にTと私がいぢられているわけですが。 適度にみんなが満腹になったところでM夫妻邸へ移動。 わしもM夫妻邸に興味があったので、ちょっとだけ顔を出すことにした。 立派なマンションやのぅ。 私がこの沿線で部屋を探していた時に、紹介された部屋が至近距離。 もし私があの時あの部屋に決めていたら、 M夫妻と歩いて2分の距離だったのかと思うと、面白い。 明日5時起きのバイトがあるから一杯で帰ると言うのに、みんなが私に美味い酒を勧める。 鬼だお前ら(笑) 他人の恋愛談義が気になって、帰るに帰れない(苦笑) 明日、5時起きでバイトだという話から、09/09にO社社長Y氏と話した渋谷オフィス話再燃。 M氏はY氏の兄。 「大変なバイトするくらいなら、O社に行けばいいのに。あそこの部屋でゲームしてればいいのに」という。 もが「いや、だってO社に行ってもお金は出ないじゃんよ」 M氏「いや、お金ならO社から出るよ、きっと」 えー? そ、それはそれでどうなんだろう(汗) M氏によれば、O社は本当に私に来て欲しいとのこと。 よほどパソコンのことで困っているらしい。 そこから、M氏が細かくヒアリングを展開。 私の不安というか、躊躇している理由を聞き出す。 穏やかで自然なヒアリングがまたM氏らしい。 わたし的には、「私に利益があり」「社長Y氏に利益がある」 というWIN-WINの関係がどうも上手くイメージできなかった。 その辺りをM氏はうまく捕まえて、前向きなイメージを構築していく。 M氏「パソコンのことで役に立てるか心配ならさ、パソコン以外でも何か、O社にできなくて、もがちょふにできることがあるよ。それでいいじゃん」 ふーむ。流石できる男は違うのう。前向きだ。 M氏「まぁYの話を今度もっと聞いてやってよ」 ははっ。そうします。 O社の話が終わった辺り、25時半に辞する。 尚志やTは恋愛談義が終わった辺りで轟沈。 ソファや床にねそべったまま、既に眠りに落ちている。 M氏はちゃんと玄関まで送ってくれました(笑)

マンションを出てからもがみ庵まで、時間を計ったけれどマイ自転車“優雅に叱責するいとこの来る日曜日号”でだいたい10分。 すぐです。 もがみ庵に帰宅したら、なぜか目覚まし時計がジャカスカ鳴っていた。 時計が21時で止まっていて、しかも鳴りっぱなし。 えー。なんか不安だなこの時計。早く新しい目覚まし時計が欲しい。 でも欲しいデザインのがなかなか見つからない……。 この日はもう軽く日記メモだけ残して、すぐ寝る。 明日5時に起きられるのか!?