質問攻めサンドイッチ/Seesaaのブログのための小習作(ピカソ・クレー展)

サブウェイにて軽く腹ごしらえ。まだ純朴だった頃、ちょっとコーヒーを飲もうとサブウェイに入り、カウンターに近づいた途端「パンの種類は何にしますか? トッピングは?」と質問攻めに合い、食いたくもないサンドイッチを購入して惨めな気持ちになって以来、サブウェイからは遠ざかっていたのだが、カミさんはファストフードの中ではサブウェイを評価しているようなので、彼女の後についていくことで、無事、質問攻めの波を乗り切る。良かった、九死に一生を得た。

渋谷Bunkamuraにて「20世紀のはじまり ピカソ・クレーの生きた時代(ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館所蔵)」展。ピカソの作品はあまり多くなかった(6点)。クレーの作品はそこそこ数があった(27点)。

Bunkamuraはちゃんと作品リストをくれるので、いつものように、カミさんと「購入予定リスト」を作る。でも今回の作品展は割と暗い感じの作品も多く、部屋に飾るという感じではないものも多数あった。

フランツ・マルク「3匹の猫」 アイグスト・マッケ「フリブール大聖堂、スイス」 ファン・グリス「テーブルの上のグラス、ティーカップ、瓶、パイプ」 パブロ・ピカソ「鏡の前の女」 ジョルジョ・モランディ「静物(青い花瓶)」 ルネ・マグリット「出会い」 マックス・エルンスト「我々の後の母性」 ヴァシリー・カンディンスキーエドウィン・R・キャンベルの壁画No.3のための小習作」「エドウィン・R・キャンベルの壁画No.2のための習作」「無題 即興 I」 ロベール・ドローネー「窓」 パウル・クレー「直角になろうとする、茶色の△」「明暗の研究(画架―ランプ)」「異国風の響き」「矩形と半円」「危険なこと」「赤いチョッキ」「婦人と流行」

今回、一番気に入ったのはカンディンスキーの作品だった。何が書かれているのかはさっぱりわからないが、色彩の鮮やかさ(賑やかさ?)と勢いに心をひかれた。また、クレーについては「直角になろうとする、茶色の△」が良かったという点でカミさんと一致した。ただ、カミさんは「題名の適切さによるところが大きい」と感じたようだが。

カミさんによると、本展覧会のオーディオガイドは、やや謎めいた問いかけで終わるものが多く、首をかしげるシーンがいくつかあったという。それでもさまざまな説明が聞けるので、無いよりはあった方がいいとも言っていた。ある作品には「音楽は時間と共に歩む芸術」というオーディオガイドが添えられていたという。私としては、クレー本人の言葉なら面白いと思ったのだが、ネットでそれらしいものは見つからなかった。

しかし習作まで作品として展示されてしまったら、おちおち筆もぬらせないと思うのだが。