または牛乳配達をいつ発注するか

会社の作業者に会社の仕事をより理解してもらおう、というテーマで、私が所属する製品課では作業者向けの発表を年4回ほど行う予定にしている。トップバッターはこの私。海外営業で培った?プレゼンテーション能力を最大限発揮する時が来た。といっても、海外営業でプレゼン1回くらいしかやったことないけど……。

内容は「かんばん発注」。かんばん発注というのは、トヨタが開発したと言われている発注方式で、少ない手間で在庫を管理できる手法として製造業に広く知られている。最小限必要な数の在庫(発注点)を計算によって割り出し、その在庫に札(かんばん)を付けておく。その在庫を使う時(発注点を割った時)にはかんばんを回収ボックスに入れ、発注担当者が回収する。かんばんが上がってきたものは「残数が少ない」ということなので、発注する。 かいつまんで言うと、そんな感じのシステムである。実際の説明会では、もうちょっと詳しく計算方法などにも言及した。 ◆ジャストインタイム生産システム - Wikipedia このシステムには、作業者の協力が欠かせない。かんばんを設置するのも作業者なら、かんばんを落とす(ボックスに入れる)のも作業者である。どこかが抜けると、このシステムはたやすく破綻する。 PowerPointのタイトルは「かんばん説明会または牛乳配達をいつ発注するか」とした。今回は退屈しがちな作業者対象という事もあり、上司の目を気にせずウケを狙った構成で書いた。けっこう時間をかけてアニメーションも書いた。身近な牛乳の配達を例にとって、配達日数と在庫数の関係を説明したり、ハンバーグラーがルールを破って牛乳を持って行っちゃって、在庫が足りなくなって困る、というスライドを作ったりした(ここだけハンバーガーにしたらよかったか…)。 プレゼンが終わるといつもなんか不完全燃焼というか……ちゃんと伝わらなかったかなとかウケが足りなかったかなとかいろいろ思う。まぁ上司には「何を目指すかにもよるが、あれで十分じゃね」と言われたので、まぁいいんだけど。次回さらに精進いたしたい。