星新一展オープニング記念対談 「星新一から受け継いだもの <プレッシャー>のゆくえ」

星マリナ氏:星新一氏の次女。公式サイト運営。ハワイ在住。 江坂遊氏:星新一ショートショートコンクール「花火」デビュー。 印象に残った話を箇条書き程度に。

星氏がマリナ氏に怒ったのは記憶にある限り二つだけ。「信号を急がない」「お世話になった人に必ず年賀状を書く」 絵心。本人は苦手意識があったが、展示を見ると意外と絵心がある。ほしづるも意外と書くのが難しい。 江坂氏曰く、ショートショートに一番近いのは数学の問題。左脳を使う。 マリナ氏曰く、誰かに長編化してしてもらうのもいいかもしれない、と思う話がある。作品を学生がミュージカル化した脚本も面白かった。 『ほら男爵現代の冒険』もうすぐ新潮文庫で10点目のミリオンセラーになる。あと8000部。 一昨年『ブランコの向こうで』が9点目のミリオンセラー。 他に角川で2冊くらいミリオンセラーになっているものがあるらしい。 江坂氏「ぜひ(会場の皆さんにも)ショートショートを書いて欲しい。絶滅危惧種だから」 Q文字の大きさについて。メモは小さい文字だが原稿用紙は大きな字だった。普段の字は?そして使い分けの理由は?(もが質問) 普段は大きい文字だった。手紙などを見るとわかる。一枚の紙に全体像を描き出すために小さい文字だったと思われる。最相葉月さんの本にそれに関する記述がある。 Qマリナ氏の英訳は文庫化されていますか? マリナ氏のものは文庫化されていない。 英訳で文庫化されているのは、講談社のシリーズかJapanTimesのもの(絶版) ちなみにこの質問者が語ったところによれば、中国ではショートショートが非常に人気が高く、「絶滅危惧種」ではない。星新一の影響が大きい。香港、台湾などにも作家がいる。「小小説」「微小説」と呼ばれている。