アメ横平面展開

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観光課が手を回したものか、港には舞台が設営され、なにやら伝統芸能っぽいものを披露してくれていた。6階の我々の部屋は偶然舞台の正面に位置し、朝からリハがうるさいとカミさんがおかんむり。船を下りる時には手土産も。なんとサービスのいいことよ。そんなにも我々は良いお客なのか。まぁうちはともかく、豪華客船で到着する老人たちなんて、お金持ちばっかりだからな。
船長を捕まえてカミさんと3人一緒に写真に入っていただいた後、シャトルバスで出発。(下の写真は伝統芸能の役者たちと)

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運転手が勘違いしたのか、不案内なのか、目的地を2度通り過ぎ、運転手とガイドは何やらもめており(といっても、釜山の人間の言葉はケンカしているようにしか聞こえないとのことなので、平時と区別つかない)やっとのことで到着、おろされた時には乗客の雰囲気は若干険悪になっていたのであった。

ガイドさんをつかまえて「ロッテ百貨店はどっちや」という間の抜けた質問をするおっさんたちを尻目に(いい大人なんだから、自分の目的地が地下鉄で8駅も先にあることくらいは理解しておくべきだと思う)我々は竜頭山(ヨンドサン)公園へ。ガイドさんが「昼間は混み合うので、朝がオススメ」と言っていたので、順序を変えた。正面玄関のエスカレーターを登る。

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日本をにらむ李将軍を遠目に通り過ぎ、釜山タワー。展望台へ登る。エレベーターガールたちはみんな、寸暇を惜しんで自分の顔を鏡面加工されたドアに写し、身繕いに忙しい。街でも電車の中でも老若問わず女性は身繕い・化粧しているので、どうも人前で化粧をする事をよしとする風土のようだ。タワーからは街を見渡せる。昨日足で歩いたエリアを確認。

お土産に太極のブックマークを購入。3色の太極図は初めてみた。

ここに民族音楽博物館もあったけれど、面倒なのでパス。日本だったら時間をかけて見るけれど、旅先でまで、という気がする。

しかし日本をにらむ李将軍の像の後ろに「I love you」とあるのは、日本人観光客に気を遣っているのだろうか。だとしたら気を遣いすぎだという気もするが。李将軍にちょっと失礼じゃないか?


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タワーの下ではテントを広げてフードマーケットとやらを開催していた。キムチや朝鮮人参のキャンデー、チヂミなどいろんな食材を展開。お土産に買えるものがないかなーと探したけれど、これというものがなく、また購入単位が大きいので、購入に至らなかった。

正面(南側)には戻らず、東側の階段を下りて「中央洞(チュンアンドン)」の駅へ。ここから電車で8駅先の「西面(ソミョン)」へ向かう。この西面は若者の街として栄えているらしい。ネットカフェの類が多そう。 ロッテ百貨店はまだ開いていないので、ロッテホテルで文房具を扱っている店についてカミさんが尋ね、大まかな店の位置を聞いてくれた。しかし、百貨店の店員さえも英語がほとんど話せないのは、教育の問題であろうか。ホテルの人間は、日本語もペラペラなのだが。

百貨店の店員たちが開店前に体操をしているのをパチリ。やっぱり恥ずかしそうだった。ごめんね、でも、面白かったから。

街を歩く。自動車優先で作られた道路なので、横断歩道が少なく、歩行者用の信号も少ない。地下横断路が一般的。向かいの通りに面白そうなものを見かけても遠回りを強いられることが少なくない。

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文具屋を発見。思っていたよりも文具は充実していた。でも、日本と比べて、特に異なる品揃えでもない。文具を売っている場所は少ないが、文具自体の品揃えは悪くないようだ。カミさんはシールをいくつか購入。ハングルのパーツシールとかあって、ちょっと面白かった。

隣には1000ウォン均一ショップも発見。ここでも文具や雑貨を売っていた。

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街を徘徊。書店や食料品市場などを見て回り、駅に戻る。地下鉄の駅の近く、地下商店街で見覚えのある看板を発見。やはりダイソーだった。その後けっこうあちこちでダイソーを見かけたので、韓国にも順調に進出しているみたい。

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地下鉄でジャガルチへ。ジャガルチ市場の中で食事をとる場所を探す。客引きのおっさんに従って鯛とヒラメの刺身を食べたが、料金を支払う段階になって、トラブルが発生。向こうが書いてきた勘定書が間違っていたからといって、こちらに文句を言われても困る。

しかしながら後から考えると、もう少し気をつけて対処すべきだったかもしれない。ガイドさんによれば、儒教文化の強い韓国では年長者の主張が通ることが多く、第三者の裁定はほとんど年少者に不利とのこと。とはいえ、理不尽な主張に言われっぱなしというわけにもいかない。

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気を取り直して、国際市場を散歩。アメ横が直線でなく平面に展開したようなこの一帯は、洋服、生活雑貨、インテリア、食料品などさまざまな店が並んでいる。エリアによって商品展開が異なる。カミさんは露天で帽子を購入。電化・デジタル系・文具系の店は少なく、私は特に何も買わず。

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PIFF広場でついにホットクを発見。紙コップに入れた餅みたいな感じ。これを美味しそうに食べる……のがチェ・ジウの仕事。なかなか美味しい。値段も安いし。昨夜見かけなかったのは、なんらかの棲み分けなのか。つまり昼は女子供向け、夜はおでん系の飲み屋系といった露店の時間帯棲み分けがあるのかもしれない。

時間ぎりぎりまで散策。カメラ屋を見つけて入ってみたけれど、日本と比べてそんなにめちゃくちゃ安いわけでもない。なんか二束三文なデジカメとかあったら買ってみたかったんだけど。

シャトルバスで帰船。税関を無事スルーして出港。二日間の激務?により、部屋に戻るとほぼ昏倒。全身の筋肉痛に悩まされつつ意識を失う。