校正だったらやったことある(けど)

校正。出版で「校正」と言えば、出版物の間違いを減らすための作業だが、製造業における「校正」は機器の精密さを保証するためのものなのだそうだ。

どのようにして保証するかというと、精密な「標準器」を用いて定期的に測定することによって、保証する。 ではその「標準器」の精密さをどうやって保証するのかというと、それは社外の機関に依頼して校正してもらうことによって保証される。では社外の機関はどうやって? さらに上位の機関に校正してもらう。 親亀の上に子巻紙、みたいな話だが、これが延々と続いた結果、日本の標準器にまでたどり着く。これで日本の精密機器の精密さが保証されているのだ。日本中の精密機器には、この上なく頑固なヒエラルキーが成立している。また、日本の標準器はさらに上の世界の標準器につながっていく。 まぁそういうわけで、今月は半年に一度の校正月。にすべての機器の校正を終えなければならないので、私もKくんを手伝いながらやる。今週はけっこう残業になりそう。といっても、明日は来客、明後日は取引先の訪問で、私は校正作業ができないわけだが。Kくんスマン。

■一年前の日記 2008年01月27日 奇遇日記002@中央林間