厳しくなければ、生きていけない

品川にて、購買のセミナーを受講するため、出社せず直行。 会社がなぜ突然社員を次々とセミナーに送り出しているのか、よくわからないけれど、決算でハンパに黒字が余ったりしたのかなぁ、とぼんやり考えている。 別に熱心に聞こうとかいうつもりではなかったのだけれど、私が到着した時には座席は案外埋まっており、前か後ろか、となったら、そりゃ前に決まっている。最前列に座る。

講師は国産の大手電機メーカーで37年だか購買を勤めた男。配られた資料に、当人の著書が入っていたので気づいたのだが、この著書、たしかうちの製造部長が持っていたような。つまりこのセミナーは部長チョイスって事か。 講師の語りは滑らかにして名調子。講談風と言ってもいいくらい。内容もわかりやすく、いくつもためになることを教わった。 会場の係員は「公演中はパソコンのご使用はご遠慮下さい」と言っていたので、最初の休憩までの時間はもう死ぬほどメモを取った。休憩中にパソコンを起動、Evernoteに転記して、休憩時間の終わりにPCを閉じようとしたら講師の方が「パソコン、使ってもいいですよ」と丁寧に声をかけて下さった。おかげでメモがはかどり、貴重な情報をたくさん持ち帰ることができた。 高速で議事録をとるメモとしては最適の「FreeMind」が役だってくれた。 役立つ情報はたくさんあったけれど、特に印象的だったのは心構えの部分。 「購買担当者は『厳しくあれ』ということに尽きます」と講師。 1)購買担当者はタフな交渉を行うため「購買先」に厳しくあらねばならない。 2)購買担当者は「社内」に対して厳しくなければならない。でないと購買先に示しがつかない 3)購買担当者は「自分」に対して厳しく努めなければならない。でないと社内に示しがつかない というわけで、「厳しく」ということが大事だという。これは参った。どれも私の苦手なことだ(苦笑) ところが、セミナー終了後に名刺を持って挨拶に行ったところ「あなたはけっこう購買のセンスがありそうだから頑張って下さい」とのお言葉を頂戴した。はて、多少は質疑応答で質問をしたり、グループワークの際に少々話をしたりはしたものの、どこでそんなセンスを感じられたのであろうか。 そこんとこわしにもよくわからん。

■一年前の日記 2009年12月22日 棚卸二日目