社長が近づいていることにまったく気づかなかったのであった

ここんとこ仕事のエアポケットに入っていて、あまり作業が私の手元にない。おかげで会社ではあんまり忙しくしていないのだが。
今日は同僚が欠席した。昨日はあんなに元気だったのに、風邪をひいたらしい。なにせここのとこ急に気温が下がったしね。その人の分の作業が私のトコに回ってきた、といっても元々、今日明日にでも引き継ぐ予定の作業だったし、無問題。
若手の子から作業内容について一通り説明を受け「じゃ、ちょっとやってみますわ」てな感じで、いじっていた。webの更新ツールを使って記事を生成する仕事で、まぁブログの更新と大差ない。ちょこちょこツールをいじって、熱心に書式を確認していたら、不意に親しげに肩をつかまれて、声をかけられた。
「いつも嬉しそうだね」
振り向くと、社長がいた。あら。
「ええ、あの、いつも嬉しいです」
私の席はフロアの一番奥の列で、壁を背にしているため、接近者に気づかないということはほぼあり得ない。社長はつまり、私の真正面から歩いてきて、私の机の横を回り、背後から肩を叩いたのだ。仕事してる時でよかった(笑)
それにしても「いつも嬉しそう」ってどういう男だよ。しかも仕事に集中してる時でさえ嬉しそうって……。
そんなニヤケてますかね、わし。