スポンサーから一言

弊社では月曜の朝に30分早く出社して朝会議を行う。 週間の連絡などが主なアジェンダだが、そのうちの一つは「今日の一言」といって、社員が回り持ちで発表を行う場として恐れられたり楽しまれたりしている。今日は私の出番。

私の場合、何を話すか、けっこう前からネタを考えて暖めている。今回は結局、挨拶について話すことにした。社長室長が「今月は挨拶月間にしよう」と言いだし、はきはき挨拶をすることを目標に、あちこちに張り紙を出している。 私がよく挨拶をするようになったのは、タリーズでバイトをしてからのことだ。それまではあんまり挨拶をしてこなかった。 タリーズのレジは、お客さんが入ってきたら必ず挨拶をする事になっている。「おはようございます」「こんにちは」を時間帯によって使い分ける。実は「いらっしゃいませ」は禁じられていて、言わない。最初の内はこれがやはり気恥ずかしく、なかなか大きな声を出す事が出来ない。ところがお客さんの方は、そんなことなど気にも留めていない。恥ずかしがっているのは自分一人で、次第にばからしくなってくる。お客さんにとってみれば、挨拶をしない店員の方がおかしいのだ。 しばらくこれが続くと、挨拶をするのが当たり前になる。さらに進行すると、別のタリーズ、いや、別のカフェに普通の客として座っていても、お客さんが入ってきて目が合った瞬間に「おはようございます」と言いそうになる。週間というのは恐ろしいもので、もしホントにやったら、客も店員も目を丸くした事だろう。 そのうち、居酒屋で店員に挨拶をされても挨拶を返すのが当たり前になる。してみると、なぜあんなに挨拶する事を躊躇していたのか。 それから、お店の人に笑顔で接することの大切さを説いた。レジうちといえども、これはなかなか忙しく、時には凹むシロモノだ。お金を扱うので気を遣うし、バリスタへオーダーを正しく伝達しなければならない。疲れる時もあれば集中できない時もある。 そんな時、お客さんが笑顔を見せてくれると、これがびっくりするほど励みになる。お客さんが親切にしてくれると、店員にとっては本当に嬉しいのだという事を初めて知った。私がいた六本木一丁目店は外国人のお客さんが多かった事も幸いしたのかも知れない。 来週から月末にかけて、社内校正があるのをすっかり忘れていた。棚卸のデータ入力を夜やろうと思っていたのだが、これは難しいかもしれん。