七階の猫

本日のBGM アルバム『ペニーアーケードの少年』より b-flower「April Rain」  Rain come 灰色の舗道に  Rain come 緑の街路樹や車に  いろいろなやっかいごとやなんかを  洗い流すといいのに #天気は雨。

私は時々、猫のように生きていきたいと思う。それも飼い猫ではなく野良猫のように(実際はいざ知らず/あくまでも理想化されたイメージとして)誇り高く。 去る時には振り向かず、餌には飛びつかず、死ぬ時は縁の下だ。

ソウルシンガー小田切大氏のライヴへ。彼はパラサイヨゴスペル2009に多大な貢献をした人(らしい)。M嬢が日記で告示していたので、ちょいと行ってみようと思っていた。 しかも、よく調べたら、対バンのギターに「窪田晴男」の名前が載っていた。こここ、これは窪田晴男先生のことですかッ。なおさら行ってみたい。 時間にちょっと遅れて、到着した時には既に始まっていた。素の時の小田切氏はちょっとシャイで、髪の毛が片目にかかっていて、M嬢が「デスノートのLみたい」と表現するのもわかる。わかるっていうか、ドンピシャだ。 一方、ステージの上の彼は堂々として、さらりとお洒落な会話のできる歌い手だった。これはすごい変貌だ。というかなんで普段からアレをしないのだ。若い人の考えることはわからん。 声は徳永英明を彷彿とさせる。旋律は奔放でほとばしるようだ。歌うのは熱い恋の歌。うーん……素とのギャップが気になって、音楽に集中できん(笑) 後半のバンド、エロヒムは、なんつーか、おじさまの色気むんむんといった感じのバンド。 窪田晴男先生は、私の持ってるCDのジャケ写からするとだいぶ年齢を重ねておられて、まぁそりゃそうか。『パールトロン』が1994年だから、もう15年くらいたっちゃってるか。でもギターはやっぱ素晴らしい。 メンバー紹介でピアノの鶴来正基(つるきまさき)という名前も聞き覚えがあることに気づいた。たしか、フェアチャイルドのベストアルバム『SINGLES』に入っていたライヴバージョンの「おやすみ王様」でメンバー紹介されていた人だ。家に帰ってから調べてみたら、出るわ出るわ、私の持ってるCDのうちで彼が参加しているのが10数枚あった。 けっこう会場は混み合っていて、遅れて入ったのも災いし、パラサイヨの他のメンバーとも離れて座る羽目に。ライヴを聞きながら一人で椅子に座っていたら、なんだかノスタルジックな気分になってきた。5年前くらいは、よく知り合いのライヴに行って、一人で座って、そうだ、あの頃はよく猫の流儀で抜け出したなぁ。 幸ヒ辺リニ人影無シ。 というのはウソだが、友人たちのうちで私が一番出口に近い場所にいる。 曲の合間を見計らい、突然に鞄を掴んで小走りに、ライヴ会場を飛び出す。知らない人が見たら、置き引きだと思うだろう。(エレベーター一つしか出口がない7thFloorで置き引きする奴もいないけど) ああ、すっきりした。そのまま、お散歩。友達に電話。