喝采

通勤電車の中、向かいの小学生や母親、OLが何か私のすぐ横を指さして何か話している。ふとお隣を見ると、座席の背もたれにごっつい蝉が止まっていた。けっこう間近で見るとデカい。おかげで、2席、座れない席ができてしまっている。 しょうがないので、電車のドアが開いた時を見計らって、ハンカチでつかんで表に出した。暴れられたら困るな、と思ったけれど、蝉もあまり元気がなくて、夏はそろそろ終わりかな、と思った。 外に出てハンカチを振ると、蝉はまたどこかに飛んでいった。 席に戻ったら、向かいの席から喝采を受けた。悪くない( ̄ー ̄)