消すのは寿

080116-210746.jpg今回の結婚式で初めて学んだことがある。 返信ハガキの「○○行」を消して「○○様」に直すとか、「御」を消すとかいうのはまぁほぼ常識であろうかと思う。が、婚礼の場合には、これを消すのに棒線を使わず、「寿」の字で上書きをして消すものだという。今のところ、新郎側だけで3人がこの方法で消して戻してくれている。まったくのデマとか都市伝説というわけでもなさそうだ。 人生学ぶことがたくさんあるものだな。 たしかに「線を引く」というのはなんとなく「切り離す」「分ける」に通じるイメージもあって、婚礼には縁起が悪いということであろうか。 ところで、いつも思うんだけれど、牧師がよく言う「死が二人を分かつまで」って台詞は忌み言葉じゃないのかね。それを言うなら、「死が二人をおひらきにするまで」だろう? あれを誰も問題にしないのは、どうにも合点がゆかぬ。というか、超常現象のような気さえする。あれだけ執拗に「終わる離れる別れる分ける」など嫌って「おひらき」「おひらき」と口幅ったいのに、なぜ挙式のもっとも神聖なる瞬間に「死が」「二人を分かつまで」という不吉な表現を唯々諾々と受け入れて、涙まで流して有り難がっているのであろうか。「なんて不吉な!」と腹を立ててもいいトコだと思うが。 和洋折衷の結婚式に、忌み言葉も正式もありゃしない。ただみんな、好き放題やるだけだ。所詮はチャンポンなのだ、今のこの国は。

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