チョッパー

アメリカン・カジュアルの雑誌の編集長と記事の打ち合わせ。 バイクの話題になり、チョッパーの話題になった。ちょうど別の記事でバイクのサドルバッグの記事を書いたばかりだったので、 「横にサドルバッグとか垂らすんですよね」 と言ったところ、編集長は「とんでもない」と顔をしかめた。 「チョップってのはつまりそぎ落とすってことなんだよ。余計なバッグなんかつけたらそりゃもうチョッパーじゃないよ」 彼が教えてくれたところによると、「チョッパー」というのは要するにスピード狂のマシンで、あらゆるものをそぎ落として軽量化していく美学なのだという。 だから、究極になってくると、前輪のブレーキを取ってしまう。後輪ブレーキさえあれば足りるから。クラッチをペダルにしちゃって、シフトをレバーにしちゃって、ハンドル周りの余計なレバーやなんかを取っちゃうらしい。 そーか、そういうものなのか。「そぎ落とす」が美学って、なんだか侘び寂びの世界だな。 打ち合わせの方はなんとか終了。頑張らないと。