正装なくして仮装なし・カフスなくして蝶ネクタイなし

パラサイヨのハロウィーンパーティ@代官山へ。 ◆HALLOWEEN PARTY2010 - パラサイヨ

私が客として申し込むと、後から写真撮影の依頼が舞い込む、なんてのは、いつものこと。まぁ私自身、その方が都合がいい。何にもしないでぼんやりしているのとか、ダメなんだ。カメラ片手に暇をつぶしている方がいいや。

会場はコンクリ打ちっ放しの三角形のイベントスペース。こりゃまた不思議なところを見つけてきたね。

仮装をしてくると1ドリンクサービスということで、仮装をしてきている人もけっこういた。私はこういうの、どうしたらいいのか全然わかんない。たぶん、ファッションに興味がないので、仮装するということにもイメージがわかないんだろうな。そもそも正装してないのに仮装が出来るわけないや。

蝶ネクタイくらいしていこうかと思ったが、蝶ネクタイをしようするとそれこそ正装の黒スーツでないと格好がつかないし、シャツの袖がカフスボタンだったり(カフス持ってない)で、諦めた。 会場では、O嬢と共同して仮装をしている人に声をかけて撮影しまくるのが私のお仕事。いろんな格好の人に声をかけて撮影させてもらうのは、なかなか楽しかった。

今回私が非常に楽しみにしていたのは催眠ショー。

会場の中から、いくつかの手順を経て、催眠術にかかりやすいタイプを見つけ出す。なるほど、さすがに誰にでもかかる、というものではないものね。

最初は女性被験者、途中から男性被験者をまじえて。

とはいえ、その後の被験者の反応は面白かった。とても演技とも思われぬ。

  • 声が出せなくなる。喋るとすべて口パク。
  • 自分の名前を忘れる。
  • Trick Or Treatment(パーティのキャッチフレーズ)」以外、喋れなくなる。
  • ぬいぐるみを好きになり、手放せなくなる
  • 術者の姿が見えなくなる。術者が持っている傘が「宙に浮いて一人で動いている」ように見える。
  • 隣の初対面の男性を好きになり、猛烈に照れながらも手をつないだまま離せなくなる。
  • 司会の話しかける言葉がすべて可笑しい。何を言っても爆笑する。
  • 司会の話しかける言葉がすべて悲しい。
  • 会場の人がみな(男性被験者が好きな芸能人として挙げた)内田恭子に見える。

ある種の魔法だね。術者の姿が見えなくなる、というのなどは、術にかけられていると気づかなかったら、本当に魔法だとしか思えないだろう。「あなたはこうなります」と言って聞かせると、その通りになる。言葉というものが持っている力というのは、実際にあるのだということを思い知らされる。極論を言えば、「喋るだけ」で、相手にこれだけの影響をおよぼす実例があるわけだ。悪い言葉には、とても気をつけなければいけないし、いい言葉で人によりよい影響を与えるようにしたらいいだろうと思う

術者が被験者に想像させていた「魂のエレベータ」というイメージが面白かった。床がガラスのエレベータに乗り、下に降りていく。下の方に強い光が見える。エレベータはそこに降りていき、光の中にあなたはいる。それはあなたの魂の光、その中にあってあなたは安らかな気持ちになり、何とも言えない良い気持ちになる。 というヴィジョンは、何か私の心に残った。

その後、仮装コンクール、出会いイベントなど。

全部終わって片付けの時に、パラサイヨのメンバーが仮装した格好のままいそいそと片付けをしているのが可笑しかった。スピーディに撮影できるいいカメラがあったら、いろいろ撮れたかもしれないが。でも会場がけっこう暗かったからな。

出会いイベントで配られたプリングルスを一枚もらったらとても美味しかったので、後で余ったら箱ごと撮影の駄賃にもらっていこう、と企んでいたのに、すっかり忘れて帰ってきてしまった。ちっ。

20101128追記:カミさんの指摘によれば、義父にカフスもらったのがあるはず、とのこと。言われてみれば、頂いた記憶が…タンスのどこかにあるはず。探さなくちゃ(汗)