剣を見るなら九段にござれ

選定した遊び先が連続してお休みだったことにショックを受けながらも、予定通り九段下方面へ流す。

このままではマズイ、とAndroidケータイのGoogleマップで付近の「剣」を検索。九段下の方にある武具屋さん「櫻屋」を発見。ここは営業していた。やった-。 ここで売られているのは基本的に模擬刀で、刃がついていないもの。演舞などで使われるらしい。展示されているのは数万円する立派なもの。小さな短刀だと1万円くらい、小刀でも1万4000円くらいからあるらしい。今回はとりあえず見るだけで、退散。
20100111_124442_0.JPG武道館。看板に「鏡開き・武道始め」。カミさんが「あれについて検索せよや、情報を探せ」とつっつくので検索したところ、12時開始で、入場無料ということがわかった。なんと。これは行ってみる価値がある。武道館の中をA1嬢に見せられるだけでもいいじゃん、というわけで、行ってみることにした。始まって30分くらいは功労者表彰などで、あまり見所がなかった。 鎧着初めは鎌倉時代からの伝統の様式にのっとり、鏡開きを行うものらしい。大将軍のところに兵が集結し、出陣するまでを模している。見事な鎧武者が30人かもっと、麗々しく儀式を執り行うのはきらびやかで、見て面白い。外国人には特にお勧めかも。入場無料だし。 弓道の模範演技。3人の名人が20メートルほども先にある的を狙う。20メートル先の床に近いところに、直径で30~50cmもあろうか、的が立てられている。距離から比すると意外なほどに小さい。ホントに当たるのかと心配になるほどだ。 3人の射手が2射ずつ射て、それぞれ1射くらいずつ命中。さすがの名人技。 合気道の模範演技は私が見たくてその場にとどまった。7段から3段までの方々が組になって技を披露する。合気道というのは本当に不思議だ。ころりころりと相手が転がるのは、何か手心を加えているのではないかと思うくらい。しかしきっとあれ、本当にああやって転がっちゃうんだろうな。まこと不思議な技術と言うほかない。 座った状態から攻撃を受ける型、短刀を持った相手をいなす型など、上手の技をいろいろ見る機会に恵まれて面白かった。
20100111_133001_0.JPG予定通り靖国神社へ。本人はイスラム教徒だが、まぁ見るだけなら。 青空骨董市が開催されていたのでこれ幸いと眺めるのこと。そこらのフリーマーケットよりは本格的な骨董が多く、面白い。ここにも刀剣が意外とたくさんあって、けっこう安いものもあった。7500円で買えるものなども。カミさんは有田焼が欲しいのだそうで、あちこちで陶器を眺めていた。根付もちょくちょく存在し、1000円~3000円くらい。面白いなぁ。 やっと靖国神社に到着。ここでおみくじを狙う。なんせ初詣は末吉じゃったから、ここらで一つ挽回を……と思っておみくじの前に立つ。初穂料100円。さて南無八幡大菩薩、願はくは大吉を得させ給へ。このみくじはづさせ給ふな……小吉。おおおおお何故。わしにどうしても今年は大吉はないとおっしゃるのですか?  このみくじおかしいんじゃねーの?(罰当たり) 境内にある「遊就館」というところでなにやら「新春刀剣展」をやっているらしい。これまた無料。ネットで刀剣が見られる場所を探してもなかなか見つからなかったのに、九段下に来たらやたら見つかるのは何故。
20100111_141502_0.JPG遊就館に行ってみると、でっかい零戦と機関車と高射砲が飾られていた。ぎゃわー、ここは護国の亡霊が渦巻いておるのじゃよ(汗) 実物大の零戦なんて、初めて見たわ。奥の方に行くと展示室があり、刀がたくさん展示されているほか、刀匠の方々がお守りに名前を刻んでくれるというなんだかやらない方がかっこいいのではないかと思われるサービスも行っていた。また、奥の方には刀身が二ふり置いてあり、両手で持ってみる体験コーナーも。柄が付いていないので持ちにくいが、ずっしりとした重さは実感がある。 お土産売り場がなかなか独特の品揃えで面白い。たとえば、古い教科書の復刻本などが売られている。うっかり開くと「タマガ アタッテ タオレマシタ ヘイタイハ シンデモラッパヲ ハナシマセンデシタ」とかゆわれてどんよりした気持ちになる有り難いご本。 食べ物を求めて市ヶ谷へ。和食が食べられる居酒屋「土風炉」で、それぞれに食欲を満たすのこと。私は麦とろ牛タン。