学芸会の頂点

本日のBGM
アルバム『Love, painful love』より
鈴木祥子「わたしの望み」
好きなものは自分で探すしかない
誰も教えてはくれないことだから

電車に乗って、お台場の国際展示場へ。
デザインフェスタ。看板からして学芸会ノリなのでびっくりする。無意識にお台場というとゲームショーをイメージしてしまうので、どうも違う催しに行くたびに違和感とかカルチャーショックを受けてしまう。

会場の中は、ホントに学芸会っぽいノリが立ちこめていた。手作り感あふれるブースが建ち並び、手作り感にあふれた雑貨を売っている。アーチストたちのタマゴ。時々コスプレっぽいものを見かけるのも学芸会っぽい。
昼食はフードコートみたいなものがあって、世界各国の料理が集まっていた。昼飯時のせいか、どの国にも長い行列ができていた。一番行列の少ないフランスのキッシュを食べる。

中野にあるちゃんとした(少なくともショップカードはちゃんとしているように見える)フランス料理屋が、なぜこんな学芸会に出店する事になったのかいぶかしく思う。人数も5~6人は来ている。店の方は大丈夫なのか? シフトで余った人材を使っているのだろうか? まぁこれだけ行列が出来ていれば、儲かるのかもしれないが……。
カミさんのお友達のブースをのぞく。お店に展示に来てくれた人。なんつーか、愛らしいご夫婦です。
bico

会場にいる間ずっと、ここから抜きんでるにはどうしたらいいのだろう?と考えていた。一人のアーチストがいて、自分の好きなことで食っていこうとしている。しかし、ただ適当にやっていたのでは、この何千ものアーチストの中に埋もれてしまう。どうしたら、この中で食っていけるだろうか。

私の意見は、ブースをただ一つのコンセプトで満たすこと。展開の仕方はいろいろあるかもしれない。しかし、何か一つ、ブース全体を支配するコンセプトが欲しい。それは色かもしれないし、ブランド戦略かもしれないし、キャッチコピーかもしれないし、モチーフかもしれないし、画材かもしれないし、商品の種類かもしれないし、ジョークかもしれないし、パフォーマンスかもしれない。とにかく全体が一つのまとまりを持っていること。もしもあなたのやっていることが「十分に面白い」アートなら、それでブースの一つや二つ、いっぱいにできるはずなのだ。一方、ブース一つ埋められないようなものだったら、それは、面白さが足りない。だから、もっと考えなければならない。どうしたら面白くなるのか、と。あるいは、それほど自分が没頭できるものは何なのか、と。

何年も昔に、一度だけ参加したイラストレーターの交流会で見かけた人のブースを見つけて、びっくりした。

豆本のブースがちょくちょくあって、みんなそれぞれに面白かった。みんな本が好きなんだ。
私自身、豆本を見つけるとふらふら立ち寄ってしまう辺り、私も本が好きなのね。ということが分かって面白かった。