confidential birthday/誰も来ないバースデーを笑え

誕生日を目前に、カミさんが私の誕生日、および、次回カフェモガの日がそれに当たっているということを自分の友人にメールで流してしまった。私はカンカン。

とりあえずどす黒いメールを送り、今日こそは自分が正しい、きつくお灸を据えてくれようと待っていたところ、カミさんが蒼白な顔をして戻ってきたので、むしろ不気味で怒る気が失せてしまった。

私が誕生日を告知されるのが嫌いだということは、去年以前にも言ったような気がするし、今年も「人は呼ばないでいい」と言ったつもりなんだがなぁ。「人を呼ばないで欲しい、誰にも言わないで欲しい」と正しく表現すべきだった。そういう意味では私のミスかもしれない。

私は、私の誕生日を覚えている人にだけ、祝って欲しい。覚える、ってことは、それだけで、とても大事にしてるってことだ。

そうやって私のことを大事に覚えていてくれる人だけを、大切におもてなししたいと思うし、そういう人たちにお祝いされたら、本当に心の底から嬉しい。

そしてその中でも私ごときの誕生日に時間を割いてくれるという人だけが、遠路はるばるお祝いに来てくれたら、それはもう至福だと思う。

そうでない人に、わざわざ時間を割いて欲しいとは思わない。まったく思わない。むしろ邪魔をしないでもらいたい。

私は本当に大事な人たちと大事な時間を過ごしているところなんだから。

もし誰も来なかったら、それはそれでいいではないか。 ほんのり寂しさを噛みしめて、独りでお茶でも飲んでればいい。 澄ました顔して、「なぁに、静かでいいや」とか強がりでも言えばいい。 自分の人徳のなさを恥じればいい。もっと精進しなくちゃ、と思えばいい。 これが奇妙な習慣であることは承知している(この感覚をほぼ共有しているのは、多苗尚志くらいだ)。 だが、誕生日なんだから、大手を振ってわがままを言いたい。

■一年前の日記 2008年08月03日 Dive to cheer 両刀の髪結床 実家に帰る前の一仕事