愚者の忘れ物

朝目が覚めて、金山周辺を歩き回り、朝食を食べるトコを探す。やっぱり名古屋のカフェはモーニングってのやってるんだ。へー。

とはいえトーストとゆでたまごという素っ気ない組み合わせにはどうしても食指が動かず。ミスドに入ってはみたものの、甘い香りにも耐えられず。結局デニーズでトースト、スクランブルエッグ、ソーセージのスタンダードな朝食。たまたま一緒になったK氏と一緒に。 部屋に戻って荷造りをしなおしながら考える。んー。あれ? 俺ってパスポートどこやったんだっけ。最後に見たのは……アレだ。コピーとろうと思って、自宅のスキャナプリンタの上に置いて……そしてその後、どう考えてみても、パスポートを見た記憶がない。あれ? あれ? おかしいな。たしかにコピーをとって、コピーはカミさんに渡したし……あれ? なんで冷や汗が出てくるのボク? ホテルフロントに集合したメンバーに懺悔。「パスポートを忘れたっぽい」。冷ややかな空気が流れるが、みんなそこは冷静。「明後日ヘルシンキで待ってるよ」……そうだろうなァ。「パスポート忘れたので行くの止めました」ってわけにはいかないよなァ。 川崎の実家に帰っていたカミさんを電話でたたき起こす。申し訳ないんだけど、自宅のスキャナの上にパスポートがあるかどうか、帰って確認してくれるかな。義父がカミさんを車で送ってくれるとのことで、恐縮。 私は空港へ行く3人と別れ、新幹線に飛び乗って東京へ。もし鞄のどこかにパスポートが紛れ込んでいたら……と思うと名古屋にとどまってパスポートを探す選択肢もあると思うんだけど、たぶん無い、という確信に近いものがある。よくよく考えたら、新幹線に乗る前に、まずは次のヘルシンキ便を確かめるべきだった。もし午後に関空とかセントレアから飛ぶ便があるなら、カミさんに頼んで持ってきてもらった方が早いし。 新幹線の中で調査の必要性に気づき、ケータイで調査した結果、ヘルシンキ便は成田、セントレア関空ともに午前中発らしいということがわかった。こちらを午前中に発って、ヘルシンキに午後着く。だってこっちを午後発ったら、向こうに着くのは夜中になっちゃうもんね。それは無理だわな。結局成田の月曜1100時便が次善の策ということらしい。 カミさんからメール。やっぱりパスポートは自宅のスキャナの上にあったらしい。ほらね、ボク、正しかったでしょ。 追いかけるチケットを買うのに非常に苦労した。日曜に、航空チケットを扱っている場所というのは、御徒町の駅のすぐ近くにある日曜営業のHISくらいしか、ないらしいのだ。 また、往路をキャンセルすると、通常復路は自動的にキャンセルされてしまうらしい。すると、 1)帰りの切符がない可能性がある。(しかし、はっきりとはわからない) 2)往復切符は馬鹿高い(ディスカウントがない)。 3)片道の切符しか持たないで行くと、入国審査でハネられる危険性がある(VISAがないと長期入国はできない) といったさまざまな問題が発生し、非常にめんどくさい。 仕方ないので、秋葉原Androidケータイとヘルシンキで使う電源アダプタCタイプを買って帰る。せめてものリカバリ(なのか?)。