都会で揉まれりゃよかったな

パラサイヨのチベット体操イベントへ参加。飯田橋の千代田区民館富士見出張所へ。パラサイヨのメンバーに久しぶりに会えただけでも嬉しい。

まず、チベット体操に関する簡単な説明。古代ヨガから派生したチベット体操は、そもそもは体操なんて気軽なもんではなくて、チベットラマ僧たちの修行前の儀式であったらしい。人間のチャクラを刺激し、活性化させ、バランスを整える効果があるという。チャクラに強い刺激を与えるため、きちんと手順を守らないと身体をこわすこともあるという。チベット体操には5つのポーズが存在する。逆に言うと、この5つしかない。そして週を超すごとに運動回数を増やしていくことで、最終的に10週間かけて、完成するシステムになっている。最初は1つのポーズを3回やって次のポーズへ進む。翌週になったら、1つのポーズを5回繰り返してから次のポーズへ進む。翌週は7回、翌週は9回……と奇数で運動を増やし、最終的には21回に至る。21回を維持することが、チベット体操の完成となる。実際には、なかなか回数を上げきれず、10週間以上かかるという人が多いようだ。無理して回数を上げるのではなく、上げられないようなら何か問題があると考えて指導を受けると良いようだ。 実際にやってみると、運動強度はけっこう高い。3回やるだけでもけっこうな汗をかく。 内容としては、船旅でやっていたヨガと少し似ているようなところを感じる。たぶんヨガの先生がヨガ初心者に必要なポーズを選び出した時に、チベット体操と共通の要素に自然と集約されたのだろう。ただ、チベット体操は私が習ったヨガよりもシステマチックでかっちりカリキュラム化されているため、若干窮屈な感じはあるかもしれない。ヨガの先生は「無理せず、諦めない」という緩い感じが良かった。修行的な気迫のこもったチベット体操よりも、緩いヨガの方が私に合う。 あと車座になって、チベット体操マンセーみたいな雰囲気になっちゃうのは、なんとなく違和感を感じた。まぁチベット体操そのものの失ではないが。 午後の「重ね煮講座」は辞するのこと。ところが、去り際に立ち話をしたKが語る重ね煮の美味しそうなこと山の如し。調味料を使わず、野菜のうまみを生かす重ね方で煮る理論的構築によって、超旨い野菜の煮物が出来上がるという。しかも水が抜けているため1週間くらいは保存がきくし、食材としてみそ汁やラタトゥイユなど、広い範囲に活用できるという。「あのラタトゥイユはヤバいよね」「ねー」とか言っている彼らの話があまりに美味しそうな描写なので、興味が湧いた。そのうち、誰かに味見させてもらおう。