太くて雑に育つもの

渋谷経由で井の頭線駒場東大前へ。 駅から歩いてこまばエミナースまで。予定していた12時を少し過ぎていたかもしれない。 途中のコンビニで、M嬢とS嬢の二人に会う。お久しぶりー。

ロビーに入ると、パラサイヨのみんなが集まっていた。 久しぶりに会う人たちに挨拶しながら、記録係のHを見つけてビデオの撮影について相談する。一台は2階席左前方に三脚で固定し、ステージを撮影する。私が予備に持ってきた一台は手持ちで撮る。H自身も手持ちで撮る。計3台。 そして同時にこの2階席左前方が、Parasaiyo Gospel 2009撮影班(H、M嬢、T嬢、私)の基地になる。 会場はリハーサルが始まるところ。舞台監督Sが全体を取り仕切り、2人の舞台監督補佐が飛び回っている。 客席に座っているSから声が飛んできて「全体MTG始まってるよ」と言われて初めて定刻を過ぎていることに気づく。すごいな。Sはそんなことまでリアルタイムに把握しているんだな。 会場の外の廊下では、みんなが着々と準備を進めている。 輪になってMTGをして情報を共有。中で行われているリハーサルの邪魔にならないように、小さい声で話し、人差し指を打ち合わせて小さい拍手。だけど、みんなやる気満々だ。 軍手を使った簡単なパフォーマンスで、みんなやる気をさらにアップ。 基地に戻って、DVカセットのインデックスを書く。10本全部のカセットのインデックスとラベルを書く。1~10の番号を書き、間違えないように、失くさないように。実際、去年までは紛失・行方不明が後を絶たないんだから。 受付ロビーに戻るとみんなそれぞれに準備が進んでいた。受付嬢/会場案内の女性チームはCAのような衣装をそろえて、まさにCAのようにきびきびとテーブルをセッティングし、人の動線を考え、お客様を迎える準備をしている。CAのS嬢のスカーフ指導付き。 私には記録係の他にもう一つ、会場外案内の仕事も来ていた。会場外案内チームはイケメンズを名乗る男性陣。「衣装こそないがスマイルは同じ」の気迫?で現場に臨む。駅からここまでの案内場所について、熱心に検討し、手持ちのポップの矢印の向きが違うとなれば、会場装飾に余った折り紙を手に入れてきて、その場で修正作業。てきぱきてきぱき。 私は会場と廊下、ロビーを行ったり来たりしながら、ひたすらビデオを回し続ける。今日は10本DVカセットがあるので、10時間分撮れる。13時から打ち上げのラスト2330時まで回し続けても大丈夫、なはず。みんなの笑顔や、挨拶、四方山話など、てんでにばらばら回し続ける。テープに余裕があると安心だ。 会場外案内チーム。ビデオ撮影の都合もあって、会場に一番近い場所を担当させてもらう。「こんにちは。パラサイヨゴスペル2009の会場はこちらになります。右手の横断歩道をお進み下さい」こんなセリフがすらすら出てくる自分に、それを往来で見知らぬ人に向けて呼ばわっている自分に、ちょっとびっくりする。以前はこんなキャラじゃなかったがなぁ。パラサイヨで身に付いたものなのか、それともタリーズ? たぶん両方だ。雑然とした人生には、雑然とした人生なりの成長と実感がある。雑草は、成長は遅いかもしれないが、太く育つ。たぶん。