送迎のある居酒屋/魂のある音楽

クワイアの決起会ということで、土間土間に飲みに行く。私はクワイアじゃないけれど、ひょこひょこついていく。 お店の場所がわからず幹事が電話したところ、「迎えに行きます」とのこと。土日はこの辺りはお店ヒマらしい。お店の場所は思ったよりもわかりづらく、電話して正解だった。

飲み会の間も、新米ディレクターのV嬢は忙しい。みんなが自分で掲げた自主目標に、赤ペン先生よろしくアドバイスを書き込んでいる。 クラシック音楽の勉強会に行くから、と出かけていたM1嬢が戻ってきた。曰く「シューマンつまんない」。ピアノ達者なS嬢も「シューマンとか宮廷音楽嫌い。作曲家本人の気持ちが入ったショパンやベートーベンの方がいい」とのこと。 みんなが15秒ずつ、意気込みを発表する。 外部クワイアのリーダー的存在である通称“社長”のメッセージは「技術よりも魂を大切にしてください。気持ちを込めて、誰かのために歌うということを忘れないで欲しい」 外部クワイアのディレクターM2のメッセージは「ずっとパラサイヨの人からクワイアができたらいいと思って祈っていた。自分たちの想いを、自分たちの声で直接伝えるということが素晴らしい。このクワイアができたということだけで、私の3年ごしの夢がかなったんです。ぜひ本番の後も歌い続けてください。何のために歌うのか、大事な気持ちを忘れないで。想いのこもっていない歌には、意味なんてない。まったくないよ」 “鬼軍曹”V嬢からのメッセージ「終わるまでは泣かないつもりです。私は本当に未熟なんですけれど、ディレクションやみんなへの個別指導も含めて、やり遂げます」 “鬼指導員”M3嬢のメッセージ「ステージでは誰もが自分にジャッジを下すことになる。その時に『上手くできなかった』という気持ちは、誰にもどうすることもできない。後悔しないようにやりましょう」 こういう気持ちの奔流に触れるということは快いし、勉強になる。 20090208230810.jpg最後に「みんなで盛り上がったところで、いっちょ歌っちゃおうか」という話になったとたん、一番奥のテーブルにいたA嬢が突っ走ってお店に確認に行く。お店のオーケーをもらって戻ってきた。流石A嬢、その辺が抜かりない。オフィス街の土曜ということで、他のお客さんはほとんどいなかったようだ。 昼間に覚えたコーラスを、みんなで歌う。バックバンドは誰かの音楽ケータイに録音されていたバンド演奏。 当日、客席から楽しみに聞いているよ……会場で作業を頼まれていなければ。(苦笑)