百万回も伸びたバネ

社員研修3日目。

健康診断を受けるために、明日は半休をもらう。来る早々ですみません。どこかの医者に行く予定。 倉庫の作業を手伝う。会社は歩いて1分の場所にプレハブの倉庫を借りており、組み立てに必要な部品をそこに保管している。作業に必要な分を会社に置いて、置ききれない分を倉庫に置いているような感じだ。その出し入れが水曜と金曜にある。

そこの作業を手伝いながら、中の様子を学ぶ。部品を数え、並べ、不足をいかに把握するか、その仕組みが面白い。一種原始的ではあるのだが、理にはかなっている。問題は、これをどうしたらより効率よく、面白くできるか、だと思う。課題と思って考えてみよう。

正社員で最年少のS氏はいろいろと気を遣ってくれる。

倉庫の一角ではバネの耐久試験が行われていた。のべつまくなし、休みもなくギチコンギチコン動いている。バネを1万回だか何万回だか曲げ伸ばしして性能試験をクリアしないと製品に利用できないという。近づいてみると、棚に4~6台くらい、シリンダーが据え付けられている。横に置かれたシリンダーは、たぶん空気圧か何かによって、常に右、左、右、左、ギチ、ガチ、ギチ、ガチ、と動いている。1秒で右、左、とやるくらいの速度だろうか。そのシリンダーの左側には小さなバネが4~5本取り付けられており、右にシリンダーが動くたびに伸び、左に戻るたびに縮んでいる。

黙々と、意味もなく、永劫に曲げ伸ばしを続けるバネ……萌えを感じるのは私だけですかそうですか。 午後はK氏に社内の工場を説明してもらう。これまた面白い。ねじとか機械がいっぱいあって、楽しい。

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