全寮制文化講座

私は船の上にいるのではない。ここは全寮制の文化講座スクールであり、私は4月1日から新入生で、毎日どの講座をとるべきか、検討のためにクラスに出席している。それが今の私の毎日だ。

デジカメ講座は、元報道カメラマンが教えてくれるんだけど、とりあえずデジカメの機能面の教え方はあまり上手くなかった。写真の巧拙や構図については、きっと詳しい人なんだと思う。お客さんもたくさん来ていたし。

ダンス教室はカミさんが行きたい行きたい、二人で踊りたいと言うので出席している。あまり興味はないけれど、踊っているとそれなりに楽しい。今習っているのはルンバにサルサ

ストレッチは朝7時から行くつもりで、結局最初の一度しか出席できていない。夕方のクラスには行く気がしないし、やっぱ朝だよ朝。

学究的な講座としては、人類の進化の歴史に関する教養講座が開かれている。第一回ではサル→類人猿→ヒトという進化、その骨格的な発達、オウストラロピテクスからホモ・サピエンスへの流れを学んだ。模型や図解を使って非常に面白く教えてくれる先生で、飽きさせない。

一回きりの講座もいくつかある。クラフト講座では、10枚つづりのカードケースを自作した、というか、文房具屋で650円くらいで買えるカードケースに布を貼って見栄え良く改造した。この手順を覚えて材料さえ揃えば、自分の好きな柄で作れそうな気がする。

あとはさまざまなコンサート。名も知らぬ歌手、ミュージシャンの演奏が一日1つか2つは聴ける。映画はビデオで毎日2種類、映画館で毎日1種類をやっている。映画だけ見ていても、十分時間がつぶせそうだ。

カミさんがいなかったらたぶん部屋に閉じこもってPCに向かって何か書いていることになっただろうけれど、カミさんがあちこち行きたがるので、それに引っ張られて出歩いている。その分、書く時間が取れない。書くためには、それなりに時間が必要なんだ。ただ記録するのとは違う。考える時間が。まぁ私が考えすぎるきらいはあるにせよ。

寮の料理は素晴らしく美味しい。朝食はまぁ普通、でも昼食、夕食は不満を抱かせない。

webが閲覧できないことについては意外とストレスは少ないが、メールが送信しづらい状況にストレスを覚える。一日一度送受信できる専用メールアドレスはもらえるのだが、データをPCに持ち込む方法として推奨されているのがフロッピーディスクだったりする。えー。今どきのモバイルPCにフロッピードライブがついているわきゃない。必要とわかっていたら、あらかじめドライブも用意したのだが(たしかうちにあったはず)。CD-Rでデータをやりとりできるか、今度PC担当者に確かめてみよう。

この寮は微震が続いている。コップの水が細かく揺れる程度のゆるやかな揺れだが、ずっと続くとちょっと神経にさわる。疲れている時、体調が悪い時、PCに向かっている時などは、てきめん悪影響を受ける。体調管理が大切だ。

この寮は硫黄島と鹿児島の間を抜け、屋久島の東を下り、今朝は中国大陸の近く、アモイの沖を南に向けて進んでいるらしい。船内時刻はシンガポール標準時(グリニッジ-8時間)となった。

※カミさんの携帯電話のメール、海外でメールの先頭部分プレビューが料金なしで受信して読めるとのこと。三十一文字で送ってOKだそうです。何か用事があったらどんどん送ってやってください。ただし返信はあまり期待しないで。

中国大陸から電波を拾うのか、知らぬ間に妻の携帯電話がメールを受信していることがあります。softbankすげぇ。今のとこ迷惑メールばかりですが。