披露宴に込めたもの

20080321_033351.jpg自分の目で見たものがそのまま写真にとどめられたらいいのに、と思った。カメラを覗くヒマさえない。 テーブルの上のシャンパンの泡が、どんなに輝いていたか。周囲の人の笑顔がどんな風だったか。凧を頭上に掲げて歩いてきた尚志がどんな風だったか。いかにたくさんのカメラ、ビデオを用意したとしても、この目で見た光景をそのままにはとどめられぬ。まして、ビジュアルな記憶の薄い私にとっては、いずれ記憶の端からこぼれ落ちること間違いなしである。 尚志のトークは素晴らしかった。ひでくんの笑いはすごかった。高砂からみんなが地図を片手に歩き回っているのが見えて、嬉しかった。思ったよりもきっちりスピーチできて、よかった。 この披露宴のコンセプトは「新郎新婦の周りで、友人たちがみんな互いにコミュニケーションして欲しい」ということ。日頃から、「あの人とこの人、紹介したいな」「この人、あの人と絶対気が合うと思う」ということがあっても、なかなか紹介する機会は作れない。でも、披露宴なら、全部の友人が集まってくる。この一世一代のチャンスを逃したくない。素晴らしい友人がいっぱいいるので、たくさん紹介したいのだ。今日を逃したら、もう友人がそんなに集まるチャンスはないだろう。 そのため、席次表は各お客様用に差し込み印刷し、「あなたに紹介したい人リスト」を付けた。また、席次表にも、各人を説明するキーワードを付けていて、それを見れば趣味などがわかるようになっている。「もがみたかふみ 物語書き ブログ更新 文具 デジタル 東急ハンズ」といった感じだ。だから、席次表を見て「あ、この人が面白そう」と思ったら、話しかけることができる。 話した相手からはサインをもらう用紙をつけた。3人以上、誰かに話しかけ、そのサインを新郎新婦に提出すると、抽選で新婚旅行土産をもらえるチャンスがある。 参列者全員にキーワードを付け、さらにそれぞれの人に「紹介したい人リスト」を作るのは、かなり大変だった。私の友人同士ならまだピンと来るものがあるのだが、まだ知らぬカミさんの友人と、自分の友人とをマッチングするのは難しい。でもそこで苦労した分、お互いの友人のことがある程度把握できた。名前を聞くと「ああ、あの○○が趣味の人でしょ」ということがわかる。何回か話を聞けば「カミさんの最初の会社の同僚だった人」とか、その程度のことは覚えられる。これはなかなか良かった。 カミさんの方が人を覚えるのが得意なので、私の友人はカミさんがかなり覚えてしまったことだと思う。私は、まぁぼちぼち。