サボテン戦争記念日

【2007.04.01の日記】 恋人と一緒に暮らすようになって、はや2週間が過ぎている。 今なお、領土問題は解決していない。 僕の主張では、キッチンは僕の領土であり、 恋人は単純にその通行権を保有しているに過ぎない。 僕が冷蔵庫を逆さまに置いてることや、 戸棚の奧に死体を12個並べていることについて、 彼女に口出しをする権利はないのだ。 (まして、その死体が誰なのかなんて、お節介もいいところだ!) 彼女はキッチンは共有の領土だと主張しているが、そんなわけはない。 もし、そうだったら、どうして僕が料理を作るんだ? ただ最近はデタントの傾向にあるし、 双方とも戦争は何も生まない、との合意に達しつつある。 今日は友好のしるしに、二人で花見をすることに決めた。 花見といっても、世間でよくやる桜の花見ではない。 サボテンの花見だ。 多摩川沿いの土手のサボテン園は満開で、しかも攻撃的だ。 やつらをやっつけるのは痛快だし、僕ら二人の協力が必要な作業でもある。 やっぱり仲直りには外敵に目をそらすのが一番だ。歴史が証明している。 嘘だと思うなら、やってみるといい。 夫婦ゲンカをしそうになったら、すべてお隣の家族のせいにするのだ。 何もかも隣のやつらが悪い、となれば、夫婦も結束するというものだ。 ただ、そのせいで、勢いよく隣の家族が攻め込んできて (あのガキどもはほんとに蛮族のようなふるまいをする)、 あなたの家を占領したとしても、苦情は言わないで欲しい。 隣を圧倒できなかったあなたの伴侶が悪いのだ。(またケンカだ) 仕事は順調で、私が書いた攻略本は12カ国に翻訳され、親しまれている。 日本のほか、フィリピン、エジプト、メキシコ、宮崎、葛飾etcで出版される。 たとえば、これとか。 ◆Solitairescope: 『キングダムハーツ2ファイナルミックス+ワールドナビゲーター+―スクウェア・エニックス公式攻略本』 喋るアヒルを成長させて、耳の丸いネズミをコテンパンにやっつけるRPG。 あの偽善的なつらを完膚無きまでに叩きのめす。 チーズとハンマーとネズミ取りの使い分けがポイントだ。 (そういえば、あのアヒルにはハンマーがよく似合うな) これから出かけるので、日記はこれくらいで。 また帰ってきたら書きますよ。