ハウスめぐりを終えると、メインの集会場であるZion(ザイオン、いわゆるシオンのこと)に案内された。ここには子供たちが作った20のLanternがつるされている。
このLantern(webで調べたところによると「Parol」と呼ばれている)は、クリスマスの飾りとしてフィリピンで一般的なもので、生誕の時に現れたという星を象徴しているらしい。この養育施設では、毎年子供たちがグループに分かれてLanternを製作し、クリスマス前にコンテストを行い、上位3グループには特別な賞が、残りのグループにはそれなりの賞が与えられるのだという。
「特別審査員として採点をして欲しい」ということで、私とひでくん、二人で20のランタンを採点して回る。与えられた資料には「製作に使用した材料」「象徴するもの(表現したかったもの)」が英語で書かれている。子どもたちの力作20を採点するなど容易なことではないけれど、まぁなんとかやりきった。12月中旬に発表が行われるとのこと。
私は、あえて電飾がついていないシンプルなものを1位に選んだ。最初のクリスマスは、たぶん電飾ではなく、明かりさえなく、薄暗い馬小屋で、星の光だけの場所で始まったと思うからだ。