棺桶パンと善き魚

高雄からほど近い場所にある客先へ話に行くのこと。これで高雄の仕事はおしまい。 中途半端に10時頃に仕事が終わったので、この後どうするかを検討。高雄→台北の移動に3時間ほどかかるので、ランチを高雄で食べるか、台北で食べるかという選択肢になる。私の意見では、高雄で食べた方がいいだろう、と進言した。だってみんなで食べた方が美味しいじゃんね。

ランチには少し早いということで、結局、H氏が車で台南まで連れて行ってくれることになった。 台南は古都で、中華民国の人々が最初に住んだ街だという。まだ今ほど交通量がなかった時代で、他の都市に比べてやや道が狭い。歴史的な建造物が多くあるほか、地元料理なども面白いものがあるらしい。 ◆台南市 - Wikipedia 連れて行ってくれたのが、「棺木板」という料理のお店。「板」は音訳で、日本語の「パン」、つまりBreadのこと。棺桶パンだ。 20100917_026.jpg 20100917_028.jpg 20100917_036.jpg 食パンを揚げパンにして、中をくりぬいてクリームシチューを盛りつけた一品。コンセプトとしてはケンタッキーのポットパイシチューに近いが、味はもっと興味深い。揚げパンのさくさくした甘さと、クリームシチューのコンビネーションが妙なハーモニーを奏でている。これはちょっと新しい味だ。 元々、中身は豚か何かの臓物シチューだったらしい。だから「棺桶パン」という名前になったようだ。ちょっとブラックなセンスだ(笑) それから淡水魚をつかった麺の料理も食べた。「鱔」という字の魚らしいのだが、日本人3人ともわからない。PCで漢字検索したところ「ごまめ」と出た(現に「ごまめ」で変換すると漢字が出る)が、3人とも、どんな魚だか皆目検討がつかない。日本に帰国してからネットで検索してみたところ「田うなぎ」といった訳語もあったので、どうやらまぁそういう感じ。どじょうやあなごに近い食感。料理自体は酢を使った、わりと酸っぱい感じのあんかけ蕎麦みたいな感じ。酢が好きなうちのカミさんは気に入るかもしれん。

お店を出た後に、ドリンクスタンドで緑茶とウーロン茶のブレンドを一杯。台湾では、お茶に砂糖が入っていることが多いみたい。台南の駅から、高速鉄道に乗って、台北へ。 20100917_039.jpg

■一年前の日記 2009年09月17日 掃除の無能