0800時。朝。 タクシーでぶぶーんと春日大社へ向かう。なんでタクったかって、そりゃちょっと疲れていたに違いないよ。
春日大社へ。 我々のタクシーはちょうど祭礼で使う白馬が到着したところに居合わせた。おめかし中。 参道を上がって、祭礼の準備中の風景をのぞく。後から知ったことだが、祭礼中は中に入れないので、朝早く来て中をのぞいてきたのはけっこう正解だった。帰り道ふと見ると、白馬は既に神馬となっていた。これも後で知ったことだが、神馬は「撮影はご遠慮下さい」なのであった。「No Camera Please!」というわけだ。 参道にはたくさん灯籠が並んでいて、なかには「奈良そごう」なんて銘の彫られたものもあってをかし。
さて春日大社を後にし、歩いて大仏殿へ。拝観料を払って敷地に入る。まず大仏殿そのものがホント大きい。これも総木造建築なのであろうか。拝観入り口からゆるゆると廊下を歩いて大仏殿に近づく風景は、「そうだ、奈良行こう」と思わせる。タージ・マハルってこんな感じなのかしら、と思ったりした。Wikipediaによれば「世界最大の木造軸組建築」とのこと。
◆東大寺盧舎那仏像 - Wikipedia
大仏殿の中に入ってみると、大仏大きい。当たり前か。どすーんとした丸顔の大仏さん。座っている蓮弁に描かれた描線も、細かくて驚嘆する。
後ろの柱に大仏の鼻の穴とほぼ同じサイズの穴があるのは有名だが、男性が通り抜けるのはとても無理な感じ。少なくとも私は、肩が入らない。女性はだいたいくぐれるみたい。カミさんは無事通過。貞子みたいにしか見えないけど……。
ぐるっと大仏殿を拝観した後、外に出る。
たまたまだが歩いていたら興福寺に出た。ここにいる鹿どもはベテランなのか、やたらおとなしく、落ち着いて器用にせんべいだけを食べる。鹿と仲良くしている写真が撮りたいなら、鹿を選ぶ必要がある。興福寺の鹿たちはその点優秀だ。
池の前を通り抜け、再び商店街へ。地元ラーメンを食べるのが好きなカミさんの趣味に迎合して、奈良ラーメン「あおによし」を食べてみることにする。 カミさんは奈良素材にこだわったならづけめん。私は、どこだかのメディアで紹介されたという「奈良の鶏茶」。要するに奈良の素材を使った茶漬けなのであるが、普通に美味しかった。でもまぁ、茶漬けが美味しいって、そう別に特別な感じもしないけれど……。 近鉄まで、お土産を探しながら歩く。奈良漬けかにゃー、やっぱり。奈良漬けってあんなに大きいものなのね。ゆずの中に奈良漬けを入れた不思議な名物とか購入。 近鉄に乗って京都を目指す。途中、 奈良県立平城高校を発見。中学校の同級生、福岡の春吉中学生時代一緒に学級委員をした子が、高校に入って転校した先の高校。こんなところで彼女は高校時代を過ごしたのかぁ。頭の良い子だったと記憶しているが今はどうしているやら。