斑鳩/サイコ/王国の逆襲

西九条から電車で移動。がたごとと揺られ、いつの間にか窓の外の風景はいい感じに鄙びた雰囲気。「法隆寺」で降りる。

斑鳩という地名を聞くと、どうしてもシューティングゲーム斑鳩」を思い出す。あれって地元ではどう受け止められているのであろうか(苦笑) ゲーセンがあったらのぞいてみたかったが、まったく見当たらんかった。駅から1kmほども歩いて、法隆寺へ。

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法隆寺、あの教科書に載っている法隆寺。たぶん、来たのは初めて。世界最古の木造建築。塔の造り自体はちんまりしていて天井も低いけれど、1000年以上も昔に建てられた木造建築が今なお健在であるのは感動的。いやはや、昔の人はよう建てた。木造建築に関するノウハウも、研究を重ねて高度に発達していたんだろうなぁ。本殿や夢殿なども眺めて、辞する。まぁそんなに寺に興味が深いわけでもないので、長居してもしょうがない。

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法隆寺夢殿から狭い路地を歩いて大通りへ。法隆寺と駅の中間辺りにあったバスターミナルで、奈良駅方面へ向かうバスの時間を調べた。既に車両自体はバスターミナルで待機中なので、待てば乗れるのは確実なのだが、道が混んでいるので、奈良駅までけっこう時間がかかるかもしれない、とのこと。料金もけっこうするので、むしろ電車を選択。とはいえ、歩いて1kmも戻るのはしんどいので、バスターミナル近くからすぐタクシーに飛び乗って駅へ。駅で改札をくぐり、ホームに降りたら即座に電車が来た。ベストタイミング。

ほどなく奈良駅にご到着。駅前のスパ付ぜいたくホテルにちょっと空室がないか確認してみたが、全然ダメみたい。やっぱ東大寺のイベント直前ということで混んでますな。

街を歩くうち空腹を覚える。カミさんと二人、奈良駅から商店街の回りをぐるぐる徘徊して食べる店を探す。我々夫婦は二人とも空腹に弱く、空腹になると機嫌が悪くなって判断力がゼロになる。危険な状態だ。

とりあえず、予約してあった宿にチェックインして荷物を置く。古い旅館で、ドアを蹴っ飛ばせば開くような感じのトコ。入り口を改装して立ち飲み家を置くなど、意欲はなかなか買いますけども。

また歩き回り、商店街のうどん「釜粋」というお店に入ってやっと食にありつく。これが手打ちのなかなか美味しいうどんだった。最近オープンした新しい店だったらしい。しかもいきなり4組も客が入って、若干てんぱっていたトコだった(笑) でも美味しかったので満足。ふー。

元気が出たので、そのまま歩いて東大寺へ。

鹿だ! 鹿が出た! 犬より大きなサイズの大型動物が苦手なカミさんは、鹿がいると警戒態勢。この時から我々と鹿の果てることない闘争が始まったのであった。奴らに隙を見せたら襲われるぜ? 奴ら人類の敵よなー、じゃってこいつらに占領されているせいで奈良は野生の王国から抜け出せないんじゃろ?(←暴言) というようなネタを、奈良にいる間ずっと話していたら、帰りの新幹線で文字ニュース「ボウガンで撃たれた鹿が見つかり……」 ぎゃわー! ぬ、濡れ衣じゃよー! これは鹿の陰謀に間違いない。だってほら、しかも歩けばボウガンに当たるっていうし。

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■一年前の日記 2009年03月12日 life.74th.net

  • 墓地は自転車のためにある
  • 明るくて気持ちの良いお店
  • 伊東屋ともあろうものが
  • 陽当たりのいいテーブルがある家