ゆりかごから墓場まで/星を見る人

兄のところに甥っ子が生まれてもう4ヶ月。ついに面会の許可がおりそうなので、母、カミさん、兄と一緒に、車で兄夫婦の家に行く。

義姉と甥がお出迎え。甥は空気を読んで時々笑顔を見せるくらいに成長したが、まだ自分の手のひらの使い方はよくわかっていないらしい。まだがらがらを握る際に人差し指を開く、というコツがわかっていない。 綱島から、学芸大学へ。私の好きなtea room「LAVINIA」へご挨拶。誕生日の時にお世話になったし、そもそもずいぶんご無沙汰だったので。友人Mを呼び出して、3人でまったり。 軽くお茶した後、Mと別れ、渋谷へ。伊東屋に立ち寄ったり、ちょっとカミさんがファッション系の店を眺めるのにつきあったり、途中にあったBook1stに入ったりしてから、帰宅。

GEOで借りていたDVD『ストレート・ストーリー』を鑑賞。夜中だったので、カミさんはちょっと眠そうだった。 主人公の老人は長年けんかしていた兄が倒れたと聞いて、単身、兄に会いに行く決意をする。トラクター時速8kmのロード・ムービー。登場人物の多くは、旅の途中、何かの縁ですれ違うだけの人々で、一度別れるとそれきり画面に戻ってこない。まるきり淡々と話が進んでいく。まるでロシアの実験映画のような(って観たことあるわけじゃないが)、淡々として起伏もない物語。でも、そこに切り取られた人生は、なんだか哀愁を感じさせる。好みはあると思うけれど、なかなかしんみりしたいい映画でした。 実家に転がっていた家庭用プラネタリウム「HOME STAR」を借りてきたので、寝室で投影。『ストレート・ストーリー』の中で星を見上げることに言及するシーンがあり、それを観た後で満天の星を見ながら眠るのは、なかなか乙なもの。まぁ眼鏡を外して寝るので、うすらぼんやりとしか見えないわけだが。

■一年前の日記 2008年08月23日 空中庭園 財布を探せ