大事なことは何度でも/コモンビート

毎年誰かしら友人が出演しているミュージカル、コモンビート。「共育で情熱と感受性の高い人材を育て、活気ある社会づくりを目指す」と銘打って、100人の素人が100日間でミュージカルを作り上げるプログラム。

これで見るのは2回目だが……と思っていたが、よくよく考えたら3回目だった。いやごめん。忘れていたわけじゃないんだよ……知り合いが出た3回のうち2回見たような気がしていたんだけれど、実際はもう知り合いが4回出ていて3回目なのだった。うう、なんか混乱していたってこと。

今年は写真撮影が全面禁止になっていた。あらー。去年わしが撮りまくったせいだな、きっと(笑) ストーリーは何回見ても同じなんだけれど、何回見ても元気が出る。というのも、このミュージカルのシンプルで力強いメッセージを、1年も立つと私の脳みそはあらかた忘れていて、また観ると「おお、そうだった、そうだった」という感じで思いだすのだった。バカみたいだが、それでいいんじゃなかろうか。大事なことだから2度言いました。みたいな。

今年の知り合いは、緑の大陸にM1嬢、青の大陸にT、青の大陸の支配者にS。この3人が一緒に舞台に乗って存在感を発揮しているこの妙味を味わえるのは、一期一会な面白さを感じる。演劇というのはやはり、その一回性(非再現性)に面白みがあるってことなんだろうな。最後のシーンでM1嬢とTが舞台上で並んで踊るシーンが来たのでてっきり 来た!夫婦でペアダンスだ!と思ったら、その直後にそれぞれ違う相手とペアになって踊っていてなんだか笑った。ま、そりゃそーなんだけど。

全体に今年は歌の上手い人が多かった気がした。あと、なんか女の子が全体に背が低かったような気がしたんだけれど、それは去年出演したM2嬢が長身で、今年出演したM1嬢が小柄だということに引っ張られた私の心象だろうかしら。 個人的には祖先の歌が好きだ。私自身は祖先とか全然大事にしてないけどね。