アリババと42人の嬉しい日本人

本日のBGM
アルバム『帰り道』より
東京少年「何にもない日々」
さびしい気持ちだけは 大切にとっておこう
いつか誰かと会って わかちあえるために
さびしい気持ちだけは 大切にとっておこう
いつか誰かを知って 抱きしめ合うために
さびしい気持ちだけは 大切にとっておこう
あったかい気持ちの 引き換え券に

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表参道、クア・アイナの辺り。
O夫妻の結婚パーティから出てきたと思われる華やかな集団。中には多苗尚志もいて、なんか久しぶりだなおい。

そこからバスに乗り込む42人。1名欠席だったらしいけど……2名異国の人がいたような気もするけど……ツアー名は「42人の嬉しい日本人」。新婦の好きな『12人の優しい日本人』のパロディだ。

くじ引きで新婦の隣という、絶好の撮影ポイントをゲットしたにもかかわらず、後ろの席に座った次元の彼方より飛来した異生物A(友人とスピードに異常な執着を持つ)が「ちょっと、M(新婦)、こっちに来いよ」と新婦を呼び寄せてしまい、野良インタビューを開始した。まったく失礼なやつだぜ。ウルトラセブンを苦しめただけのことはある。

おかげでこちらは『デザイン好きのための北欧トラベル案内(エイ出版)』を読むことができたけど。ショップ紹介が多いので、ヘルシンキの雰囲気をつかみたい初心者にはちょっと合わないかな。『かもめ食堂』でも見た方がいいかもしれない。

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デザイン好きのための北欧トラベル案内¥ 1 (中古品)

バスはアクアラインを通って木更津側へ。面白がってGoogleマップを表示させていたら、あっさり電源が切れた……orz GPSって電池食うのね。

そうこうするうちに亀山温泉ホテルへ到着。設備は古いが、接客が気持ちいい。

ロビーに入ってふと辺りを見回すと……「ファミコンボックス」を発見!

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荷物を置いた後、何はさておきロビーへおもむき、いさんでプレイ。100円で10分間プレイできる。『スーパーマリオブラザーズ』を始め、『戦場の狼』『F1レース』『プロレス』などを満喫。他に『魔界村』『麻雀』『ベースボール』なども入ってました。ああ懐かしい、ああ懐かしい。

ゲームが終わるとたちまち手持ち無沙汰になったので、しようことなしに温泉。お湯が黒っぽいのがこの亀山温泉の特徴だそうで。ゲームで10分ずらしたおかげでタイミングが良かったのか、他に誰も入っていなかった。一人で入って鼻歌。古賀森男、ささのみちる、ザバダック鈴木祥子などメドレー。ナチュラルリバーブが気持ちいい。

適当なとこで出て、部屋に戻ってだらだら。同室になった異生物Aは、「旅のしおり」に私が書いたAの紹介文を見ながら「誉められてないのは42人のうちでオレくらいだな」と不満げ。一部抜粋しておくと

(Aは)「スピード」と「友人」に異常な執着を持ち、それらを探し求めて地球に襲来。ウルトラセブンを苦しめた。弱点は朝と甘いワイン。

ウルトラセブンを苦しめた」なんて紹介は、この上なく誉め言葉だと思うのだがなぁ。

夕食。みんなで乾杯、ご飯。先週結婚パーティをしたばかりの新婚O嬢の住まいの話から「みんなで一緒に住む」パラサイヨハウスの話になったり。でも、それってやっぱり実現が大変なので、もっと簡単な、画期的な方法がパラサイヨなら見つけられるんじゃないかと思うんだよな。コロニーみたいに、「近くに住む」という方が、簡単かもしれない。例えば、池袋と、中目黒と、横浜辺り。東側にもう一つあってもいいね。とかそういう話をした。

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夕食が終わると隣の宴会場へ移動。うわ、何この料理。夕食の後にドン、さらに倍、なの? 豪勢だなぁ。

突然照明が落ちて暗くなったかと思うと、何の前触れもなく、幹事たちの小芝居「42人の優しい日本人」が始まる。新郎新婦をネタに、論争が始まる。会場を含め全員の意見が一致している中、Yだけが一人、自分の意見に固執して激戦を繰り広げる。これはもちろん『12人の怒れる男たち』のパロディである『12人の優しい日本人』のさらにパロディなわけだが、新婦(だけ)は最後までパロディであることに気づかず、終わった後で司会が「この劇は新婦の好きな映画を下敷きに……」と言った時になって初めて「えっ?……ああ!」と気づいた様子。何のためにi嬢が脚本書いたんだかわからん結末に。

その後はテーブル対抗のゲーム大会。順位によって翌日のバーベキューの予算に10000円、5000円、3000円、2000円と格差がつくという趣向。

第一回戦はロングストローでのビール飲み。始まる前は眠そうだったみんなが、ゲームが始まった瞬間から大熱狂。みんな勝負事が好きなのね……。

第二回戦はジェスチャーゲーム。誰が仕込んだのか、偶然にも私に回ってきた問題は「Wii」。座布団プラスバランス体操で無事乗り切った。

第三回戦は、新郎新婦の名前を使ったあいうえお作文(詩的に表現すれば「acrostic(折句)」)。できあがった作文を新郎新婦が審査。うちのチームは才人Yのひらめきにより、1位を獲得。総合得点で10,000円の最高予算をゲットしたのであった。

ミュージシャンP氏のギター弾き語りでとりあえずおひらき。その後はみんなでまったりと夜中まで飲み。
O嬢や“大将”T氏と仕事の話。昇進の話。「イケてる自分でいようと思うと、出世がつきもの。だから出世したい」「仕事が自分を引き寄せる瞬間がある」「ヒマな時には、出世の準備。人脈を作ったり」

そのほか、散々語りつくして夜中に部屋に戻ったのだけれど、誰も戻っていなかった。同室の3人はそれぞれに飲んで語っているのだろう。

■一年前の日記(船旅中です)
2008年06月27日
サンフランシスコ:朗らかな町