居間を水にする計画

六本木国立新美術館。ミッドタウンから地下通路でけっこう近くまで行ける。知りませんでしたわ。

二科展。

ぱしふぃっくびいなすで世界一周クルーズをした時に、スケッチの先生として乗っておられたH氏が、わざわざ招待状を送ってくださった。見に行くのこと。

広大な国立新美術館の1~3階にまたがる展示。絵画、彫刻、写真、デザインなど、量は多いけれど、統一感はないし、解説もないし、なかなか楽しむのは難しいのこと。

案外抽象画の割合が多いことに気づく。けっこうみんな好きなのね。

H氏の作品は『最後の晩餐』と題した作品で、やや抽象的に描かれた人物が13人、テーブルを囲んでいる。テーブルの上には2尾の魚が乗っている。全体に画面は暗い。画面上の方に明るく描かれている人物がおそらくイエス、その左隣でイエスを見つめ、もっとも暗く描かれているのがユダか。

船では風景画をしておられたので、出展しているのもてっきり風景画だと思いこんでいた。

買いたいと思う絵をまた探して歩く。ゴーギャンへのオマージュになっている作品があって、それは少し欲しいと思った。

絵画よりも彫刻コーナーの方が、素人目にはわかりやすく面白い。

こちらはけっこう面白い、お気に入りがあった。私は「水底の歌」という作品が気に入った。流線型の石で、円柱形から削りだしたような形で、曲線的で筋がついている。これは居間に置いたらいいと思う。そうしたら、居間はたちまち水底になるだろう。

あと「共存」という作品もよかった。不定形生物のような、不思議な形をした作品だが、なにか生きている感じがして面白かった。

ほかにもけっこう、面白いものがあったが、写真に撮れないし、メモも残さなかったのでよく覚えてない。