両刀の髪結床

川崎で髪を切るために自転車を走らせる。

いつも川崎駅まで行く途中にある理容室は、窓ガラスにでっかくラグビーをしている若者のイラストが描かれており、今まさにタックルをかわした若者の横には「NICE TRY!」と描かれている。 なんかちょっとTRYされるのが恐ろしく、パス。

セオサイクルという自転車屋で空気を入れさせてもらう。先日入れたばかりなのだが、なぜか空気が抜けた。これでまたすぐ抜けるようならパンクを疑わなければなるまい。

川崎駅に着く前に、商店街で美容室を発見。前に自転車を駐めようとしたところ、店員のお姉さんが出てきて申し訳なさそうに「ここには駐められないんですよ」とのたまう。自転車を駐める場所を探しに旅立つ。

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自転車を駐めたら、その近くに散髪屋を発見。男性歓迎っぽい看板にひかれて入ってみる。「髪you」というお店。美容室と理容室が併設された、両刀遣いのお店らしい。待ち時間を聞いたら15分ほどというので、入ることにする。

店員が祭りに合わせて浴衣を着ていた。

「カットと顔剃り」を希望し、カルテに記入するよう促される。「いつも同じ髪型がいい」「技術者の意見を聞きたい」「フォーマルに」など、希望をチェックする欄があって、わかりやすくコミュニケーションができて良い。

しかし時間「早く」「ゆっくり」「普通に」というのは困った。早ければいいに決まっている、と思うのだが、しかしそれにどんなデメリットがあるのか。やはりゆっくりやった方が仕上がりがいいのだろうか。しかしゆっくりやって仕上がりが悪かった時のことを考えると目も当てられぬ。シャンプーや顔剃りの強さも希望を書く欄があり、面白い。これでネットから自分の情報を更新できるようだったらッパーペキなのに。

待合いには麦茶なども用意されており、細かいところに気を遣っているのがわかる。あちこちで評判がいいナカノスタイリングワックスを1300円で販売していた。安いか高いかは知らぬが。

カットしてくれたのは若者で、たぶん新人。じゃっかん頼りなげな手つきだが、まぁカットの状況に不満はない。

シャンプーは「スタンダードタイプ」と「マッサージタイプ」が選べる。マッサージタイプというのが頭皮をマッサージして毛穴の皮脂を云々、というのでやってもらう。なかなかよろしい。

顔剃りに使うカミソリの刃は客ごとに交換するので、客が希望するとお持ち帰りにしてくれる。はー、なるほどね。

会計(\4200)後、サービス券やスタンプカードなどが入った封筒を渡された。けっこうあれこれ入っている。

工夫が多く、営業努力が嫌みでない感じに仕上がっていて、なかなか頑張っている店だと思った。一点だけ難を言うなら、店員の表情が死にかけている気がする。笑顔だったらいいのに。

サービスとしては悪くない理容室だと思うが、すごく好感を持ったというわけでもないので、次回行くかどうかはビミョウ。

ちなみに頭はソフトモヒカン風味になりました。