2冊のビーンボール

071215-011808.jpg恋人さんが特定した多苗尚志の居場所は、蒲田西口の漫画喫茶だった。ちょうど蒲田に到着したS嬢とも連絡がとれて、一緒に漫画喫茶に行くことになる。S嬢曰く「どうも飲み会ではないらしいよ」 行ってみると、いろんな人がいた。多苗尚志、M嬢、TK、K。M嬢を認識したのは初(どうもパラサイヨのツアー報告会で同じ場には居合わせているらしいんだけれど)。 今日の趣旨は、漫画に疎いK氏にオススメの漫画を投げ与えるという、余計なお世話の会だったらしい。2冊、彼に与えるルールになっている。しかもなぜか無言。Kは読みながらノートにあれこれメモっている。 漫画喫茶の中を歩き回り、何を勧めるか考える。以前、たまたまK氏にオススメの漫画を訊かれたことがあり、その時には星野之宣『宗像教授伝奇考』『2001夜物語』、諸星大二郎妖怪ハンター天の巻』などを勧めた。だがいずれもこの漫画喫茶にはないらしい。こうの史代『夕凪の街 桜の国』もないし。けっこう古めのラインナップが揃っているのは好感が持てるんだけれどなぁ。 いろいろ眺めてじっくり候補を選ぶ。なかなかコレというものがない。『トライガン』や『ジオブリーダーズ』なども、「2冊」という縛りで魅力を発揮できるか、ちょっと迷う。『大きく振りかぶって』も普通だしなー。そのうち、ふと萩岩睦美銀曜日のおとぎばなし』を発見。うわ、懐かしい。&すごくいい話だ。ったはず。これを人に勧めるのはかなりのビーンボール(危険球)だけれど、でも、これから先、Kとつきあっていく上で、こういう球を投げておくのは大切かもしれない。少女漫画を読めるか、読めないか、それによって人類は二分される。彼が読める人か、読めない人か、それは大切な問題だ。 071215-012947.jpgそこで『銀曜日のおとぎばなし』1巻と2巻をKに渡す。で、あとは自分の好きなものを探して読む。 歳のせい(?)か長いものを読むのが苦痛になってしまい、短くちょこちょこと読み進める。 ・ずっと気になっていた『もやしもん』1巻を読むことができて嬉しかった。かもすぞ。 ・雑誌で読みのがしていた『大きく振りかぶって』1巻。やっぱり面白い。 ・久しぶりに見かけた『まじっく快斗』。4巻。相変わらず。だけれど、青山氏の作品世界が増えたせいで、ゲスト出演が増えたなぁ。 ・前に読みかけて展開が気になっていた『カイジ』1~2巻。展開はたしかに面白いが、たぶん延々続いてキリがない予感がしたので、2巻で一応区切った。 ・『トライガンマキシマム』を新しい方から3巻ほど。ちょっと風呂敷を広げ過ぎ、話の進みを引き延ばし過ぎているような気がする。『ジオブリーダーズ』もちょっと展開が遅いなー、とか思うので、少年画報社の傾向なのかもしれない。長すぎてテンポがイマイチ。 ・Amazonに執拗にオススメされていた、萩岩睦美『保育先生カンタマン』全2巻。萩岩睦美らしくていい話。でも、2巻はちょっと短かったのか、それともテーマの練り込みが単純過ぎたのか、ちょっと終わり方が物足りなかった。でもこの人の作品やっぱり好きだ。 途中退場していたA氏が戻り、TKとS嬢は随時退場。朝6時に全員撤収。

■今日の物語進捗 ◆「ロベクール」 パラサイヨコミュニティ内にて公開。300字くらいの掌編。