誰もちゃんと話してくれない/雇用者に情けは無用

共有予定表に「2030~2200時打ち合わせ」という予定が入っていた。編集グループのメンバー4人。リーダーのF氏がアレンジしたらしい。

はて。

妙に遅い時間なのも気になるし、編集グループ4人というのは、ありそうでない組み合わせだ。普段、必ず上長のO氏も入れて5人になるのだ。一体何の悪だくみであろうか。

とワクワクしていたところ、編集グループのKz嬢から「要するにみんなでご飯ってことらしいですよ」と聞く。なーんだ。そういうことか。「まったく、Fさんはそういうこと言ってくれないんですからね」とKz嬢。そうだよね、言ってくれればいいのにー。

ところが2030時になっても、なかなかみんなが出かける気配がない。みんな忙しいからなー(私以外)。やっと出ることになった、と思ったらエレベーターホールで人待ち。え、4人いるじゃん。誰を待ってるわけですか? F氏曰く

「ヘタにおごられるとおごられなかった方がよかった、というようなことにもなりかねませんから気をつけてくださいね」

……は?

社長登場。

もー、FさんもKzさんもそういうこと言ってくれないんだから。でも臆したりしない。相手が社長でも役員でも、可能な限り話し方を変えたりしない、と決めている。敬意は払うにしても、下手には出ないよ。

社長の仕事がおして、開始したのが2200時。近くの焼肉屋でご飯。

社長が「なんでも食っていいよ」と言うので、躊躇なく「特選カルビ(3000円近く)」を選択。遠慮してちまちまカルビとか食うのは、沽券にかかわる(変なプライド)。いや、どうせ社長がおごることはわかってんだし。それでちまちま遠慮するってのは嘘をつくってことでしょ、この場合(変な論理)。どうせ安い給料で使われてるんだし(結局ホンネ)。いっぱい美味しいモノいただきました。

話題は編集グループの来し方行く末など。んー、給料さえ良ければ仕事内容は悪くない会社なのになー。(もう他人事っぽいモード)

あれこれ募集をかけているけれど、良い人材がなかなか集まらないという話。社長は面接で9割がた落としているそうで、そういう意味では私は狭き門をくぐったということらしい。くぐったのが賢かったかどうかは別の話。

私はたまに狭き門をくぐるんだけど、それが自分の実力なのかどうか、いつも疑問に思う。

「社員からいい人材を紹介してもらって、採用した場合には紹介者に30万円払う懸賞制度を始める」と社長。やばい、本気だこの人。話の流れでしばらくは「紹介するとしたら誰かナー」と楽しい妄想を繰り広げていたが、冷静になって自分の待遇を考えてみると、とても人を紹介する気にはならないと思った。自分より低い待遇で働かせるのは死ねと言ってるようなもんだし、自分より好待遇だったらそれはそれでしょっぱい。ま、友の待遇がいいんだから喜ぶべきなんだろうけれど、そこまで人間できてません。

食事が終わって社長曰く「俺からはみんなを食事に誘いにくいんだよ。また(編集グループの方から)誘ってくれ」。いや、そりゃ飯食うのは全然いいんですけど、平日夜遅くなるのは困るんですよ。家が遠いもんで。

変な時間に暴飲暴食したので、この日からちょっと胃の調子がおかしい。