ちょっと急いでタイプするだけさ

友人(たち)の死生観を聞いた。「人間、いつ死ぬかわからない」ということだそうだ。だから大事なものごとを後回しにはしないのだ、という。そのことを聞いた時に、私は自分の死生観を意識した。長いこと意識してなかったんだけど。

私の死生観は「潔く死ぬ」だ。いつ死ぬとしても潔く死にたい。たとえばやり残したことが100万あったとしても、満足して逝けたらいいと思う。そういう生き様(というか死に様)が望みだ。

それは諦める技術でもあるし、満足する技術でもある。いい部分もあれば、悪い部分もあるだろうが、自分はそういう美学で生きているんだなぁ、と気づいた。

多作、そして執筆速度が速いことで知られるアイザック・アジモフアシモフ)は、「あと10分で死ぬとわかってもじたばたしないね。ちょっと急いでタイプするだけさ」と言ったそうだ。そういうことじゃないかと思う。